旅行中に悩ましいのが、荷物をどうするのがいいかという問題です。ホテル等に預けることができればいいのですが、時間が合わないこともあります。この記事では、旅行中に荷物を預けることができる場所や、注意点、また荷物を減らすためのコツについて解説しています。
ポイント
- チェックイン前・チェックイン後にホテルに荷物を預けることができるか
- ホテル以外に荷物を預けることができる場所一覧
- スーツケースを持ったまま観光することについて
- 荷物を減らすためのコツ
旅行中の荷物はどうする?
旅行は、できれば手ぶらで楽しみたいものです。荷物を預けることができる場所、注意点について解説します。

チェックイン前に荷物を預けることはできる?
チェックイン時間はホテルによって異なりますが、15:00であることが多いです。もしその前にホテルに到着してしまった場合、チェックインすることはできませんが、荷物は預かってもらえる可能性があります。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 全てのホテルで預かりサービスを提供しているわけではない
- 当日なら預かれるが、前日は断られる可能性が高い
- 有料の場合がある
- 大きさや個数に制限があることがある
- 貴重品は断られる場合がある
ホテルによって対応が異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
貴重品については、ホテルといえども安全ではないので、最初から預けるべきではありません。ホテル側から、貴重品は預かれませんと断られたり、紛失しても責任は持てませんと、念を押されたりすることがあります。またナマモノや割れ物については、細かく注意はされないかもしれませんが、常識の範囲で、自己責任として対応するようにしましょう。
チェックイン前に重たい荷物を預けることができたら、後は手ぶらで観光をすることができるので、とても便利です。
また、カウンターに直接預けに行くのではなく、事前に発送しておくことも可能です。この場合も、ホテル側に荷物を先に送る旨を伝えて、宛先等に間違いがないようにしましょう。
チェックアウト後の荷物はどうする?
逆に、チェックアウト後の荷物についてはどうでしょうか。チェックアウト時間は10~11時であることが多いです。飛行機や新幹線までに時間があるし、その間にちょっと買物や食事でも、ということはあるかと思います。
チェックアウトした後の荷物の預かりについては、当日までであれば預かってくれるところが多いです。ただし、チェックイン前に比べると、対応しているホテルが少なくなるかもしれません。
例えば、当日の20時までと、時間が決められていることが多いので、注意しましょう。
また、ホテルから荷物を発送することができる場合もあります。この場合、配送業者に持ち込んだり、集荷の依頼をしなくていいので便利です。元払いで料金をホテル側に支払う場合と、着払いにして受け取り時に支払う場合があります。
旅行の時、荷物を預けることができる場所は?
旅行の時に荷物を預ける場所としては、ホテルやコインロッカーが定番です。
しかしそれ以外にも、荷物を預けることのできる場所は存在します。その例をご紹介します。
ホテル
上記の通り、ホテルに預けるのが、その後の対応も含めると一番簡単でしょう。
チェックイン前や、チェックイン後でも対応していることが多いです。
コインロッカー
大きな駅やイベント会場には、たいていコインロッカーがあります。
ただし、空いているかどうかは分からないという問題があります。特にイベント時には、埋まっていて使えない可能性が高いです。
またスーツケース等の大きな荷物は入らないことがあるので、サイズを確認しておきましょう。
空港
ほとんどの空港には、手荷物預かりサービスがあります。数日間預けることができる場合も多いです。
また短期間であれば、ラウンジに預けることができる場合もあります。
観光センター
観光地の情報センターが、荷物預かりサービスを提供している場合があります。
旅行会社
旅行会社のオフィス、ツアーコンダクター、ガイド等が、荷物を預かってくれる場合があります。
郵便局・配送業者
一部の郵便局や配送業者では、荷物預かりサービスを提供しています。
すべての営業所ではなく、場所が限られているので、注意しましょう。
漫画喫茶・ネットカフェ
漫画喫茶やネットカフェが、荷物預かりサービスを提供していることがあります。
荷物預かりサービス提携先(カフェ、ショップ、カラオケ等)
カフェやレストラン等と連携して、荷物預かりサービスを提供している業者があります。
公共施設
図書館や博物館等の施設に、無料・有料で利用できるロッカーがあることがあります。
レンタカー
レンタカーを借りたのであれば、車内やトランクを荷物置き場として考えることもできます。
友人の家
近くに友人や知人が住んでいれば、荷物を預かってもらうというのも一つの方法です。
無料の荷物預かりサービスはある?
基本的に、荷物を無料で預けられるのはホテルくらいでしょう。それも無料というよりは、宿泊料金に含まれていると考えたほうが適切です。
一部の施設で、無料でロッカーを貸し出している場合もありますが、それはその施設の利用者向けのサービスです。施設を利用しないのに、ロッカーだけを借りるのは、マナー違反となります。
無料の預かりサービスは、ホテルや友人以外に、ないと考えたほうがよいでしょう。
海外ではスーツケース持ったまま観光する?
日本国内でも様々な荷物預かりサービスがありますが、海外旅行の場合はどうでしょうか。
現地の状況が分からないので、スーツケースを持ったまま観光をした方が、簡単で手っ取り早いのではないかと思うかもしれません。しかし、やめたほうが無難です。
まず、ホテルに預けることが基本となりますので、持ち歩くということはあまりありません。パッケージツアーの場合は、旅行会社が荷物についても管理してくれるでしょう。
個人旅行の場合は、持ったまま観光するということもあり得ますが、その場合、下記のようなデメリットがあります。
移動が不便
スーツケースは重くてかさばるので、移動が不便になります。
特に階段や坂道、狭い通路、悪天候の場合は大変です。物理的に移動できないということすらあるでしょう。
疲れる
長時間、重いスーツケースを引いていると、疲れてしまいます。せっかくの旅行を楽しめないかもしれません。
壊れる
舗装されていない道を歩いていたら、スーツケースのキャスターや持ち手が壊れてしまうかもしれません。
そうなると大参事で、旅行どころではなくなってしまいます。
盗まれる
スーツケースを持ち歩いているということは、そこにすべて入っているということなので、盗難のリスクが高まります。
施設に入れない
博物館、美術館、レストラン等では、大きな荷物の持ち込みができない場合があります。
また、施設や観光地によっては、キャスターが禁止されていることもあります。
迷惑になる
混雑した場所では、大きなスーツケースは、他の人の迷惑になることがあります。
また、住宅地や夜間の場合は、ゴロゴロと引く音が迷惑となることがあります。
通報される
日本は治安が良いので、荷物を置いてその場を離れるということもあるかと思います。
2009年にドイツで、日本人観光客が、駅のベンチにスーツケースをチェーンで固定し、その場を離れて観光に行ったところ、警察に不審物があると通報され、爆発物処理班が出動する事態となりました。
駅構内や周辺の店舗には避難命令が出され、電車は1時間半に渡り運行中止するという、大変な騒ぎとなりました。最終的に、この日本人には多額の賠償請求がされたとのことです。
Japanischer Tourist legt Hauptbahnhof lahm
荷物から離れると、盗難の可能性があるだけでなく、逆に通報される可能性もありますので、注意しましょう。
旅行の荷物を減らすにはどうする?
荷物を預けるくらいならば、最初から持っていかなければいいという話があります。荷物を減らすためのコツ、スーツケースは必要かについて解説します。

旅行の荷物を減らす方法
主に国内旅行で、荷物を減らすコツをご紹介します。
衣服を減らす
旅行で一番大きな荷物が衣服です。衣服をどれだけ減らすことができるかが勝負となります。
重ね着を工夫するなどして、少ない衣服で気回せれるようにしましょう。
また下着等は、洗濯することを前提にすれば、持っていく数を減らすことができます。
液体を持っていかない
衣服は圧縮袋を使えば容量を減らすことができますが、どうやっても圧縮できないのが液体です。
シャンプー・リンス、化粧品、ペットボトルの飲み物等の液体は、なるべく持っていかないようにしましょう。
現地調達する
国内旅行であれば、たいていのものは現地で購入することができます。
買えることが分かっているものは、持っていかないようにしましょう。
アメニティを活用する
歯ブラシ、シャンプー、タオル等は、たいていの宿泊施設には置かれています。
あることが分かっているものは、持っていかないようにしましょう。
デジタルにする
紙はスキャンして、デジタルデータとして保管します。
本は、電子書籍を活用しましょう。Kindle Unlimitedであれば、月額980円で200万冊以上が読み放題となります。
現金は少なくして、クレジットカードや、電子マネーを活用するようにします。
いざという時を考えない
荷物が増えるのは、もしもの時を考えるからです。
心配事の96%は起こらないと言います。いざという時の備えを考えていてはキリがありませんので、最低限のものだけ持っていくようにしましょう。
宅配する
スキーやゴルフなどのスポーツをするとなると、荷物がとても多くなります。
スポーツをしない場合でも、荷物を目的地に事前に送ることを考えれば、手で持っていく必要がなくなります。帰りも同様です。
国内旅行にスーツケースはいらない?
旅行にスーツケースがいるかどうかは、最終的な荷物の量、移動手段によりますが、スーツケースかどうかというよりも、以下の点に注意するとよいでしょう。
機内に持ち込めるサイズ
飛行機を利用するならば、機内に持ち込めるサイズのバッグ・スーツケースにしましょう。預け荷物にすると、手続き等で時間がかかって、何かと面倒です。
航空会社や飛行機のサイズにもよりますが、一般的に以下のような条件が多いです。
3辺の合計が115cm(または100cm)で、10kg以内
バッグは一つにする
カバンを複数にすると、移動が大変となります。
小さなサブバッグがあると便利ではありますが、最低でも両手が空くようなタイプにしましょう。
お土産を考慮する
最終的なカバンのサイズは、お土産を購入するかどうかでも決めましょう。
何を買うかにもよりますが、頑丈なスーツケースであった方がいい場合もあります。
まとめ 旅行中の荷物はどうするのが正解?
記事の内容をまとめます。
- 多くのホテルでは、チェックイン前やチェックイン後に荷物を預けることが可能
- 旅行の時に荷物を預けることができる場所として、以下のようなものがある
- ホテル
- コインロッカー
- 空港
- 観光センター
- 旅行会社
- 郵便局・配送業者
- 漫画喫茶・ネットカフェ
- 荷物預かりサービス提携先
- 公共施設
- レンタカー
- 友人の家
- 基本的に、荷物預かりサービスは有料
- 無料(追加料金無し)で荷物を預けることができるのはホテルくらい
- 海外旅行では、スーツケースを持ったまま観光せずに、ホテル等に預けたほうがよい
- 旅行の荷物は、必要なものだけに厳選し、減らす努力をした方がいい
- 国内旅行では、スーツケースが必要かどうかというよりも、サイズや個数、堅牢性で考えたほうがよい