VPNって何がバレるの?匿名性は?

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VPNって何がバレるの?匿名性は?

2023年5月11日

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「VPN」は接続元の「IPアドレス」を隠すことができますが、VPNを使用していることはバレてしまいます。またインターネット上の匿名性はIPアドレスによるものだけではありません。さらに「VPNサービスプロバイダー」には接続の記録が残るため、信頼できるサービスプロバイダーを選ぶことが重要となります。ここでは、VPNの概要と、おすすめのVPNサービスプロバイダーについて、分かりやすく簡単にご説明します。

VPN接続したことはバレる?

VPNの説明

VPNとは

「VPN」は「Virtual Private Network」の略です。日本語で「Virtual」は「仮想的」、「Private Network」は「専用線」のことです。つまりVPNとは「本当は専用線じゃないけど、仮想的に専用線みたいにしたよ」という回線のことです。専用線が物理的に回線を引くのに対し、VPNは共有の回線上でソフトウェア的に専用回線を構築したものです。

VPNの目的

VPNの一番のメリットは、専用線に比べてはるかに安価に利用できるということです。一方、通信速度は遅くなります。VPNを利用する目的は、以下のようなものがあります。

離れた拠点間でLANを構築できる

企業のネットワークは、社内と社外で「物理的」に分けることでセキュリティを保っています。例えば、物理的に社内のネットワークに接続しているから、このファイルにアクセスして良い、というような制御がなされています。

しかし、本店と支店などで距離が離れている場合、お互いの社内ネットワークにアクセスできないのは不便です。しかし専用線を引くとなると、とても高額になってしまう。そのような時にVPNは活用できます。

リモートワークで社内LANにアクセスできる

近年は、新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークが急激に進みました。自宅から社内のネットワークにアクセスしようと思った場合、各社員の家まで専用線を引くことは現実的ではありません。そこでVPNを利用することで、離れた場所にいながらも、社内にいるのと同じようにアクセスすることができるようになります。

セキュリティ・匿名性を高める

上記2つは仕事上での話ですが、個人でVPNを使うメリットもあります。VPNは通信を暗号化したり、VPNサーバーを経由することで元々のいち情報が分からなくなったりしますので、通信を盗聴されることを回避し、プライバシーを守るのに役立ちます。

インターネットは共通の回線を使用しているので、その途中の経路で、第三者にデータを盗聴・盗み見されることがあります。特にフリーWi-Fiに接続した時には危険となります。VPNを使用していれば、通信データが暗号化されているので、第三者にはその内容までは分からなくなります。

海外のサービスを利用できる

インターネットに接続をすると、どこの国・地域から接続をしているかは、ある程度相手に伝わるようになっています。これを利用してサービス事業者は、特定の国のみ利用を許可するなどの制限をかけることができます。

例えば、NetflixやFuluなどの動画配信サービスは、国によって番組内容や料金が異なります。VPNを使って仮想的に接続ポイントを変えることで、海外のサービスを利用できるようになります。

反対に、海外から日本のサービスを利用することにも使えます。

規制を回避できる

国によっては、通信内容が細かくチェックされていたり、特定のサービスの利用がブロックされていたりします。VPNを使うことで、それらの規制を回避できる場合があります。

VPNを使っていることはバレる?

VPNを使用すると、VPNを使用していることはバレます。VPNを使用することで、通信内容は暗号化されますが、VPNを使っているということ自体はバレしまうわけです。

VPNを使っていることがバレたとしても、通常は特に問題ありません。問題となるのは「なぜVPNを使っているのか」を怪しまれた場合です。一般的にVPNを使うことで通信速度は遅くなります。なぜわざざわ通信速度を遅くしてまでもVPNを使うのか。何か隠したいことをやっているのではないかと疑われるということです。

また、国によってはVPN接続を禁止・制限しているところもあります。そういう国だと、さらに問題となります。

VPNで位置情報やIPアドレスはバレる?

VPNをタブレットで使う

VPNで隠すことができるのは、接続元の「IPアドレス」です。IPアドレスが分かれば、国や地域を大まかに把握することができます。しかし位置情報といった場合、むしろ問題となるのはGPSです。GPSの位置情報は、IPアドレスやVPNとは別の話となります。

また「誰に」位置情報がバレるのか、を考える必要があります。

企業の情報システム部

最近はリモートワークが増えていますが、どこでもいいという訳ではなく、自宅で作業をすることを義務付けられていることもあります。従業員としては、自宅以外で仕事をしたいから、VPNを使えばバレないのではないか、と考えるかもしれません。

大企業であれば、ほとんどの場合、使用するPC・スマホに、管理ツールがインストールされています。内容はツールやセキュリティポリシーによりますが、起動時間・使用したアプリ・IPアドレス・Wi-Fiアクセスポイント・閲覧したサイトなどが細かく記録されていると思って間違いありません。VPNに接続したことも瞬時に分かります。またGPSをオフにしたことも分かりますし、オフにできないように制限されていることも多いです。

サイト運営者

Webサイトにアクセスした場合、そのサイト運営者は、IPアドレス・OS・ブラウザなどを確認することができます。これにより、接続元の国や地域を大まかに把握することができます。

VPNを使えば、元々の位置情報を隠すことができます。これにより、本来は使用できない海外のサービスを利用できるようになります。しかし、VPNを使っていることは分かりますので、サイト運営者はそのVPNからの接続をブロックするかもしれません。これは、国や地域によって提供するサービスを分けているので、その地域を偽られると不公平が生じるための措置です。

VPNのブロックをさらに回避するのが「難読化サーバー」です。「ステルスVPN」とも呼ばれます。実際にはVPNを使用しているのに、使用していないように見せかける技術です。これがあればVPNブロックを回避できる可能性があります。

「難読化サーバー」機能があるVPNサービスとしては、「NordVPN」がおすすめです。

警察

インターネット上で何か悪いことをしようとした場合に、VPNを使用すれば、バレないのではないかと考えるかもしれません。VPNを使用すれば、バレにくくなりますが、警察が本気になれば必ず捕まります

まずVPNは「VPNサービスプロバイダー」に接続して使用することになりますので、「VPNサービスプロバイダー」には接続記録・ログが残ります。匿名性を売りとしているVPNサービスプロバイダーは「ノーログ」ポリシーと言って、ログは全て破棄するのでバレることはないと主張しています。しかしそれが本当かは分かりませんし、警察当局から捜査協力依頼が入った場合に、拒否するかは怪しいものです。VPNサービスプロバイダーは海外事業者であることが多いので、各国の法律や事情によるところもあります。

また、インターネットは様々な機器・回線を経由しますので、行く先々に痕跡が残り、完全な匿名性は不可能です。警察や専門家が調べれば必ずバレますので、悪いことはしないようにしましょう。

バレる可能性の低いおすすめのVPNは?

VPNをPCで使う

機能が豊富な NordVPN

VPNを利用するなばら、機能が豊富で、世界中にサーバーがある「NordVPN」がおすすめです。

世界中に5,000台以上のサーバーがありますので、あらゆる国へ接続することができます。

「ノーログ」ポリシーにより匿名性を保っている他、VPNを2重にする「Double VPN」、世界中のボランティアサーバーを経由する「Onion Over VPN」、VPNブロックを回避する「難読化サーバー」、DNSも保護する「プライベートDNS」など、最新で豊富な機能が揃っています。

個人でVPNを使用するならば、まず最初に候補にあがるVPNサービスです。

国産ならば MillenVPN

上記のNordVPNは「nordvpn S.A.」というパナマの会社が事業運営者となっていますが、実態が見えにくく不安に感じるかもしれません。また、日本の細かな事情にまで対応できないかもしれません。

そこで、国産VPNサービスとしておすすめなのが「MillenVPN」です。「アズポケット株式会社」という、大阪にある会社が運営していますので、何かあった場合でも日本人として対応でき、安心です。

また、日本のインターネット文化に適した、日本人のためのサービスのため、とても使い勝手が良いです。

まとめ 結局VPNってバレるの?

VPNを使用することで、通信が暗号化され、セキュリティが高まります。また元々のIPアドレスが見えなくなることで、位置情報が分かりにくくなります。

しかしVPN接続しているこはバレるため、VPN接続ごとブロックされることがあります。さらにそのブロックを回避する「難読化サーバー」というサービスもあります。

VPNを使用することで匿名性は高まりますが、警察が動けばバレます。特に海外の場合、国によって法律が異なり、大事となることがあります。またサービス事業者に不利益を与えた場合は、一方的にキャンセルされたり、賠償請求されたりすることもありますので注意しましょう。

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