旅行の荷物として、持っていくかどうか悩むものにヘアドライヤーがあります。使い慣れたものを持っていきたいという気持ちがある一方、邪魔にもなるものです。また海外で使用できるか怪しいところです。この記事では、旅行にドライヤーを持っていくべきかどうか、持っていくならば何に注意すればよいかについて、詳しく解説しています。
ポイント
- 国内旅行に不要なもの・必要なもの
- 国内旅行にドライヤーが不要な理由
- 海外旅行にドライヤーが不要な理由
- 海外でドライヤーを使用する場合の注意点
国内旅行にドライヤーは持っていく?
国内旅行でいらないもの
国内旅行であれば、荷物はかなり減らすことができます。基本的な方針は、スマホで代用する、ホテルや旅館の備品を活用する、宅配サービスを活用することです。
具体的な例をいくつかご紹介します。
キャリーケース
前提として、カバンが大きいと、無駄な荷物を入れがちになります。特にキャスターがついていると、重さも気にしなくなってしまいます。
最初から小さなカバンで行くと決めれば、必然的に荷物も少なくなります。
重い地図・ガイドブック
地図はスマホで完全に代用できます。GPSがついている分、上位互換と言えるでしょう。
同様にガイドブックも不要です。より詳細な情報が必要であれば、最初から電子書籍にするという手もあります。
また、通信費が気になる場合は、スクリーンショットを撮っておくとよいでしょう。
服
服は最低限で大丈夫です。
洗濯が必要であればコインランドリーを利用できますし、下着類であれば、手洗いでも大丈夫でしょう。最悪、コンビニで最低限のものは揃います。
また、着替えた服が邪魔であれば、宅配便で自宅に送ってしまう方法もあります。数日分であれば、1,000円程度で送れますので、荷物を減らせることを考えれば、安いものです。
ジュエリー・貴重品
高価なアクセサリーは、窃盗や紛失のリスクを考えると、自宅に置いてきたほうがよいでしょう。
誰もあなたの見た目なんて、大して気にしていません。
現金
クレジットカードやスマホ決済が使えますので、大量の現金は必要ありません。
ただし、非常用として最低限は持っていたほうがよいでしょう。
本
移動時間の暇つぶしに本を持ち歩く人も多いでしょう。
電子書籍にすれば、サイズや重さを考えることなく、何冊で持っていくことができます。
カメラ
特別な目的がない限り、専用のカメラは必要ありません。
スマホのカメラで十分に高画質な写真を撮ることができます。
食料品
どこでも買えますので、あえて最初から持っていく必要はないでしょう。
クッション・ブランケット
飛行機に乗る時に、ブランケット等を持ち込む人もいますが、国内旅行であれば長時間にはならないので、必要ないことが多いです。
シャンプー・リンス・ボディソープ・歯ブラシ・パジャマ・バスタオル
これらは、ほとんど全てのホテルや旅館に備え付けられています。もし無ければ、買うこともできます。
特別なこだわりがなければ、持ち歩く必要はないでしょう。
ドライヤー
ドライヤーは、部屋に備え付けられていない場合もありますが、フロントで貸し出していることがほとんどです。
ドライヤーはかさばりますので、数日の旅行であれば、持っていく必要はないでしょう。
おすすめの旅行用ドライヤー
それでもドライヤーは持っていきたいということはあるかと思います。備えつきのドライヤーは出力が弱いことが多いですし、順番待ちになるのも嫌なものです。
ドライヤーを選ぶならば、以下の点に注意するとよいでしょう。
サイズ
大型のものは、かさばって邪魔になります。
できれば、持ちて部分が折り畳めて、コンパクトに収納できるものがよいでしょう。
重さ
できれば500g以下に抑えたいところです。
500gとは、500mlのペットボトル1本分くらいの重さです。
風量
ドライヤーの乾かす性能は、風量で決まります。一般的に「m3/min(立方メートル/分)」という単位で表されます。
1.3m3/min以上の製品を選ぶとよいでしょう。
静音性
ペットや赤ちゃんがいるなどで、静音性が気になる場合は音の大きさもチェックしましょう。音の大きさは「dB(デシベル)」という単位で表されます。
普通のドライヤーは60~70dBとなりますので、静音性を求める場合は、それよりも小さいものを選ぶとよいでしょう。
海外対応
どうせ旅行用にドライヤーを用意するならば、海外対応のものを購入したいところです。
海外は日本と電圧が異なりますので、変圧器が必要となります。
海外対応ドライヤーならば、複数の電圧に対応しているので、変圧器が必要ありません。手動で切り替えるタイプと、自動のタイプがあります。ただし、電源コンセントの形状が異なるので、変換プラグは必要になることが多いです。
おすすめドライヤー Onedam SHD-501F
旅行用におすすめのドライヤーは、 Onedamの「プラズマケア ヘアドライヤー SHD-501F」です。
Amazonでの評価で4.2と、高評価になっています。また、サクラ評価の可能性も低いです。
国内旅行で持っていけばよかったもの
逆に、国内旅行に持っていけばよかったものとして、「モバイルバッテリー」と「複数口の電源タップ」が挙げられます。
現在では、スマホを始め、充電が必要となる機器が多くあります。特に、複数人での旅行の場合、あっという間に電源コンセントの口が足りなくなります。そういう時に、複数口の電源タップを持っていれば、一躍ヒーローとなれるでしょう。
ただし、定格容量にはご注意ください。一般的に電源タップの定格容量は1,500Wで、ドライヤーの消費電力は1,200W程度です。大風量のドライヤーだと1,500W超の場合もありますし、ギリギリで使用すると故障や火災の原因となります。
海外旅行にドライヤーは持っていく?
海外旅行にドライヤーは必要?
基本的に、海外旅行にドライヤーを持っていく必要はありません。
いくつかのパターンに分けてご説明します。
備え付けのものを使用する
たいていの宿泊施設にドライヤーは用意されています。
部屋に置かれていない場合は、フロントに言えば貸し出してくれることが多いです。
よほど低価格か、ゲストハウスのようなところでは、ドライヤーがないこともあります。
現地で購入する
もしドライヤーがない場合、現地で購入することもできます。
簡易的なドライヤーであればそれほど高額にはならないので、日本から持ち込む手間を考えれば、検討してもよいでしょう。
日本から、海外対応のドライヤーを持ち込む
どうしてもお気に入りのドライヤーがある場合、日本から持っていくのもいいでしょう。ただしその場合、電圧が海外の規格に対応しているか確認してください。
日本の電圧は100Vですが、北米の電圧は110~120V、ヨーロッパの電圧は220~240Vです。日本と同じ100Vの国は、一般的に旅行で訪れる範囲ではありません。
海外対応のドライヤーであれば、100~240Vに対応しているので、変圧器が必要ありません。ただし、電源コンセントプラグの形状が異なるので、変換アダプターは必要となります。
日本から、日本の電圧にしか対応していないドライヤーを持ち込む
日本の100Vにしか対応していないドライヤーを海外に持ち込み、変圧器に接続して使用するという方法です。
理論上は可能なのですが、トラブルの元なので、避けたほうがよいでしょう。
その理由を後述します。
普通の変圧器ではドライヤーは使えない
ドライヤーに変圧器を使うことがおすすめできない理由は、ドライヤーの消費電力が大きすぎるためです。
一般的にドライヤーの消費電力は1,200W近くあります。風量が大きいものは1,500W以上となります。一方、小型の変圧器は数百Wか、多くても1,000W程度のものが多いです。これをドライヤーに使用すると、出力電力が足りないので、温風が出なかったり、風が少ししか出なかったりします。
もちろん、1,200W以上の変圧器もあります。しかし大型で重くなるし、値段も高いので、それをわざわざ持っていくくらいならば、最初から海外の電圧に対応したドライヤーを持っていったほうが、よっぽでマシです。
また、スペック上は1,200Wに対応していても、実際にドライヤーを接続してみると、まともに使用できないことがよくあります。連続使用に耐えられないこともあります。また、変圧器の定格容量ギリギリで使用すると、故障することがあります。
したがって、大出力の変圧器を持っていくならば、海外対応のドライヤーを持っていくことが推奨されます。
変圧器を使ってもドライヤーは壊れる
まず、日本の電圧は100Vと、世界で一番低いです。
海外は、120Vか240V程度が主流なので、日本よりも高電圧です。その海外の電源コンセントに、日本の100V仕様のドライヤーを接続すると、バチッと火花が出て、一瞬で壊れます。
電源プラグの形状が違うので、そのままは接続できないのですが、変圧器かと思ったらただの変換アダプタだったということがあります。火災の原因ともなり、本当に危険なのでご注意ください。
変圧器を使わなければ壊れるのは当然ですが、問題は、変圧器を使っても壊れることが多いということです。変圧器とドライヤー、両方が壊れます。ドライヤーのように、温度調整機能がついている機器は壊れやすいようです。
最低でも、ドライヤー対応と明記されている変圧器を使用してください。単純に消費電力だけみても、ドライヤーの出力に耐えられないことがあります。
また、ドライヤー対応の変圧器だとしても、壊れる時は壊れるので、最初から海外対応のドライヤーを持ち込むか、現地で購入することをおすすめします。
充電式ドライヤーに注意
リチウムイオン電池内蔵のヘアドライヤーや、ヘアアイロンの場合、航空機に持ち込めない場合があります。
リチウムイオン電池を使用しない、電源コードを接続するタイプは、機内持ち込み・預けの両方が可能です。
リチウムイオン電池が使用されている場合、電池を取り外すことができることが持ち込みの条件です。取り外した電池は機内に持ち込み、本体の方は預けることができます。
国土交通省の資料が分かりやすいです。
海外対応ドライヤーであれば、リチウムイオン電池式という可能性はないと思われますが、念のためご注意ください。
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まとめ 旅行にドライヤーは持っていく?
記事の内容をまとめます。
- 国内旅行・海外旅行ともに、ドライヤーを持っていく必要はない
- ほとんどの宿泊施設にはドライヤーは完備されており、現地調達することもできる
- 海外に日本のドライヤーを持っていく場合は、100~240Vの海外電圧に対応したものにするとよい
- 100Vにしか対応していないドライヤーを使用するには、変圧器が必要となる
- 小型の変圧器では出力が足りないため、ドライヤーを使用できない
- ドライヤーを使用できるような変圧器は大型となるので、わざわざ持ち込むメリットが少ない
- 変圧器やドライヤーの故障は、火災にもつながるので、安全のためにも同時に使用しない方が無難
- リチウムイオン電池の充電式ドライヤーは、航空機の持ち込みが制限されている