兵庫県神戸市と淡路島をつなぐ明石海峡大橋は、日本最長の吊橋として知られています。瀬戸内海を眺めながら、その吊橋を歩いて渡ったら、どんなに楽しいことでしょう。実は、通常は明石海峡大橋を歩いて渡ることはできませんが、年に数回、特別なツアーが開催されています。この記事では、明石海峡大橋の概要と、通常必要な通行料金、周辺の展望台、そして歩いて渡ることができるツアーについて、詳しく解説しています。
ポイント
- 明石海峡大橋の概要
- 明石海峡大橋の通行料金
- 明石海峡大橋近辺の展望台
- 明石海峡大橋を徒歩で渡るツアー
明石海峡大橋って歩けるの?
明石海峡大橋の概要、通行料金、周辺の展望台、徒歩でかかる時間についてご紹介します。
明石海峡大橋とは
「明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)」とは、兵庫県の神戸市と淡路島をつなぐ吊橋です。「パールブリッジ」の愛称でも呼ばれています。
1988年に着工され、1998年に開通しました。
全長3,911mで、1998年当時は世界最長の吊橋でした。現在はトルコの「チャナッカレ1915橋(1915 Çanakkale Köprüsü)」に次ぐ、世界二位となっています。
「大鳴門橋」を経由して、本州から四国へ渡る主要なルートの一つとなっています。
明石海峡大橋の通行料金は?
明石海峡大橋は有料道路なので、通行するにはお金を支払う必要があります。
「E28 神戸淡路鳴門自動車道(こうべあわじなるとじどうしゃどう)」の垂水ICから淡路ICの区間に相当し、料金は以下の通りです。
支払い | 車種 | 平日(円) | 休日(円) |
---|---|---|---|
ETC | 軽自動車 | 760 | 760 |
普通車 | 910 | 910 | |
中型車 | 1,060 | 1,590 | |
大型車 | 1,400 | 2,100 | |
特大車 | 2,360 | 3,540 | |
現金 | 軽自動車 | 1,940 | |
普通車 | 2,410 | ||
中型車 | 2,930 | ||
大型車 | 4,030 | ||
特大車 | 7,230 |
詳細は、本州四国連絡高速道路株式会社の通行料金表をご確認ください。
明石海峡大橋は徒歩で渡れる?
「神戸淡路鳴門自動車道」は自動車専用道路なので、徒歩や自転車で立ち入ることは禁止されています。
しかし年に数回、明石海峡大橋を歩いて渡れるイベントが開催されています。この時は、車道ではなく、管理通路を歩くことになります。
イベントについては、下記でご紹介しています。
明石海峡大橋は徒歩で何分かかる?
明石海峡大橋は全長約4kmです。大人の歩く速度は約4km/hなので、ちょうど1時間程度で渡れることになります。
ただし、ビルの高さ10階程度まで階段で登る必要がありますので、下記でご紹介するツアーではだいたい2時間程度をみているようです。
明石海峡大橋に展望台はある?
明石海峡大橋周辺には、複数の展望台施設があります。代表的なものをご紹介します。
舞子海上プロムナード
「舞子海上プロムナード」は、神戸市側の陸地から明石海峡に突き出した、海面約50mにある遊歩道です。
ラウンジや、カフェレストランもあります。
入館料金は、曜日や年齢により変わりますが、100~300円程度です。
オアシス広場
「オアシス広場」は、舞子駅に直結したショッピングビル「Tio舞子」の展望デッキです。
明石海峡大橋を一望することができ、特にライトアップされた際にはおすすめのスポットです。
あわじ石の寝屋緑地
「あわじ石の寝屋緑地」は、淡路島の北端にある公園です。
「海峡展望台」「見上げる展望台」「空中展望台」の3つの展望台があります。
入園料は無料です。
淡路島公園
少し離れますが、「淡路島公園」の展望広場からも明石海峡大橋を一望することができます。
入園料は無料です。
淡路SA大観覧車
展望台ではありませんが、「淡路サービスエリア(下り)」には観覧車があります。
利用料金は600円です。
橋の上に展望台はないの?
明石海峡大橋の主塔に登ることができるツアーがあります。
下記の「明石海峡大橋ブリッジワールド」をご覧ください。
明石海峡大橋を歩けるツアー
実際に明石海峡大橋を徒歩で渡るイベント「明石海峡大橋海上ウォーク」「明石海峡大橋を歩いて渡ろう!」「明石海峡大橋ブリッジワールド」についてご紹介します。
明石海峡大橋海上ウォーク
「明石海峡大橋海上ウォーク」は、普通は入ることのできない明石海峡大橋の管理路を、歩いて渡るイベントです。JTB神戸支店によって運営されています。
同時に「大鳴門橋うずしおウォーク」と、両方を一度に渡る「明石海峡大橋・大鳴門橋2橋ウォーク」も開催されています。
2024年の予定
- 開催日:2024年3月9日(土)、10日(日) ※天候次第では中止
- 参加条件:中学生以上、自身で4km以上歩けること、ビル10階程度の階段を昇降できること、高所恐怖症でないこと、トイレを2時間程度我慢できること
- 応募締切:2024年2月15日まで
- 主催:本四道路活用イベント実行委員会【兵庫県、徳島県、神戸市、明石市、洲本市、南あわじ市、淡路市、鳴門市、(公財)兵庫県園芸・公園協会、(公財)兵庫県まちづくり技術センター、(一財)淡路島くにうみ協会、本州四国連絡高速道路(株)】
- 運営:株式会社JTB神戸支店
明石海峡大橋海上ウォーク
- 出発場所:橋の科学館
- 参加人数:1,065名 × 2日
- 参加料金:高校生以上 4,500円(+手数料)、中学生3,300円(+手数料)
- 歩く距離:4km + 階段40m
- 所要時間:2時間30分
大鳴門橋うずしおウォーク
- 出発場所:鳴門公園
- 参加人数:135名 × 2日
- 参加料金:高校生以上 4,200円(+手数料)、中学生3,000円(+手数料)
- 歩く距離:2km
- 所要時間:2時間
明石海峡大橋・大鳴門橋2橋ウォーク
- 出発場所:橋の科学館
- 参加人数:135名 × 2日
- 参加料金:高校生以上 11,400円(手数料含む)、中学生7,800円(手数料含む)
- 歩く距離:4km + 2km + 階段40m(途中はバス)
- 所要時間:7時間30分
2023年の実績
2023年は、3月18日と19日に開催されました。
明石海峡大橋を歩いて渡ろう!
神戸新聞旅行社によって、「★現地集合★明石海峡大橋を歩いて渡ろう!」というツアーが開催されたようなのですが、現在ホームページがリニューアル中ということもあり、詳細は不明です。
2023年は、6月24日、7月29日、8月26日に実施され、費用は8,800円だったようです。
2024年は、現時点では、計画されていないようです。
明石海峡大橋ブリッジワールド
「明石海峡大橋ブリッジワールド」は、JB本四高速(本州四国連絡高速道路株式会社)が運営する、明石海峡大橋の塔頂約300mまで登るツアーです。合わせて、橋の建設に携わった方から、橋の技術や歴史の解説を聞くことができます。
明石海峡大橋を渡り切ることはないのですが、途中までは歩いていくことになるので、海上を歩く体験としても十分と言えます。
実施日は不定期で、基本的には3月~11月の、木・金・土・日・祝日のうち、決められた日ということになります。
費用は以下の通りです。
- 大人:平日 5,000円、土日祝 6,000円
- 中学生:平日2,500円、土日祝 3,000円
所要時間は約2時間です。
参加条件は、中学生以上で、自身で2km以上歩けること、ビル10階程度の階段を昇降できること、などがあります。階段を約170段登った後は、エレベーターで塔頂まで上がります。絶景ではありますが、高所恐怖症や閉所恐怖症の方の参加は難しいでしょう。
2023年は、明石海峡大橋開通25周年を記念して、普段は参加ができない小学生を対象にしたり、25にちなんだ方を無料で招待する、などのイベントが開催されました。
2024年は、まだ申込が開始されていません。例年通りであれば、2月の半ばから予約受付されると思われます。
まとめ 明石海峡大橋はツアーに参加すれば歩ける!
記事の内容をまとめます。
- 明石海峡大橋は、神戸市と淡路島をつなぐ、全長約4kmの吊橋
- 明石海峡大橋は自動車専用道路なので、普通は歩いて渡ることはできない
- 年に数回、明石海峡大橋を歩いて渡るツアーが開催されている
- 明石海峡大橋を歩いて渡る代表的なツアーは「明石海峡大橋海上ウォーク」で、2024年は3月9日と3月10日に開催される
- 「明石海峡大橋ブリッジワールド」は頻繁に開催されているが、橋を渡り切るのではなく、中央の主塔に登るのが目的
- その他、明石海峡大橋に関するツアーが開催されることもある
- 明石海峡大橋を徒歩で渡るのにかかる時間は1時間程度だが、ツアーは2時間程度となっている