ウブロは壊れやすい?オーバーホールの頻度や料金は?

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ウブロは壊れやすい?オーバーホールの頻度や料金は?

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近年急速に人気となったウブロですが、壊れやすいという声も聞かれます。この記事では、ウブロというブランドの特徴と、代表的なコレクションとムーブメントについて解説しています。そこから、なぜ壊れやすいと言われるのかという理由と、オーバーホールを依頼する際の、具体的な金額についてもご紹介しています。

ポイント

  • ウブロの特徴
  • ウブロのムーブメントとコレクション
  • ウブロは壊れやすいのか
  • ウブロのオーバーホールの頻度と料金

ウブロは壊れやすいって本当?

ウブロの概要と特徴、代表的なコレクション、壊れやすいと言われる理由について解説します。

ウブロとは

ウブロ(Hublot)」とは、スイスの高級時計メーカーです。

高級時計ブランドとしては比較的新しく、1980年に、カルロ・クロッコ(Carlo Crocco)氏により創立されました。カルロ氏は、イタリアの宝石メーカーであるビンダグループ(Binda Group)の創業者一族です。

ウブロはその独創的なデザインによって、スイスの時計業界からは異端児扱いされましたが、イタリアのファッション業界で高く評価され、次第に世界的な人気ブランドの地位を確立していきました。

ウブロの特徴

ウブロのデザインと、ブランドの特徴をご紹介します。

異素材の組み合わせ

ウブロと言えば、カーボンファイバー、セラミック、マジックゴールド(傷がつきにくいゴールド)、ラバー、レザー、アルミニウムなど、様々な素材を大胆に組み合わせていることで知られています。

ラバーベルトでデビュー

1980年に発表された「クラシック」は、ゴールドケースにラバーベルトを組み合わせたクォーツ式時計でした。

現在ではラバーベルトの腕時計は珍しくありませんが、当時は革か金属が一般的であり、ラバー素材を使うのはありえないという風潮でした。

スイスの時計業界では評価されませんでしたが、故郷のイタリアのファッション業界では評価され、次第にヨーロッパの王族たちへも広がっていきました。

フュージョンをコンセプトに

しかし、ラバーベルトは長さ調整ができない、クォーツ式しか扱っていないことなどが理由で、人気は伸びず経営が傾きます。

2004年に経営再建のためジャン・クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)がCEOに就任すると、「クラシック」のコンセプトを「フュージョン(融合)」という形に洗練させ、異素材を組み合わせた「ビッグ・バン(Big Bang)」シリーズを発表します。

この「ビッグ・バン」が、ウブロを象徴する人気コレクションとなりました。

丸い窓の「船窓」

舷窓

「ウブロ(hublot)」とは、フランス語で「船窓(げんそう)」を意味します。

その名の通り、丸く、ビス止めされたベゼルが特徴です。

船の窓はなぜ丸い

一般的に、船の窓は丸い形状になっています。特に、甲板より下の窓はそうです。

これには理由があり、船は四方八方から力がかかるので、通常の四角い窓だと歪みが生じてしまうためです。わずかに緩むだけでも、そこから浸水してくる可能性があります。

そのため、船の窓は丸い形となっているのです。

立体感

ウブロは異なる素材を組み合わせるだけでなく、新素材も積極的に開発しています。

それらの素材を組み合わせた多層的なデザインは、独特の立体感を作り出し、高級感を演出しています。

自社製ムーブメント

創業当時のウブロは、ETA社製のムーブメントを使用していましたが、2005年に「ビッグ・バン」がヒットした後は、自社製ムーブメントの開発にも力を入れるようになりました。

ウニコ

「ウニコ(unico)」は2010年に完成した、初めての自社製ムーブメントです。

「ウニコ」とは、スペイン語でユニークという意味です。

2018年には、小型機用にスリム化した「ウニコ2」が完成しました。

パワーリザーブは3日間です。

メカ10
ラック・アンド・ピニオンギア

「メカ10」は、ラック・アンド・ピニオン機構を搭載した、ユニークなムーブメントです。

ラック・アンド・ピニオン機構は、回転力を直線運動に変換する機構で、自動車のステアリングなどに採用されています。

パワーリザーブは10日間です。

オートマティック トゥールビヨン

「オートマティック トゥールビヨン」は、ウブロ初のトゥールビヨンを搭載したムーブメントです。

トゥールビヨンは機械式時計の花形であり、技術力の証明ともなるものです。

パワーリザーブは3日間です。

MP-11

「MP-11」は、香箱を7個配列し、14日間のパワーリザーブを持つムーブメントです。

香箱とは、ゼンマイが収まった時計の動力機構のことです。

機構を活かしたデザインとなっていることが特徴です。

パートナーシップ

ウブロは、サッカー、F1、ミュージシャン、アーティスト、SNSインフルエンサーなどと積極的にパートナーシップを結び、それまでのスイス時計とは異なる層へのアピール戦略を展開してきました。

そして、従来の富裕層とは異なる、新しい時代の「成功者」というブランドイメージを確立しました。

ウブロの代表的コレクション

ウブロの代表的なコレクションをご紹介します。

ビッグ・バン

ウブロ ビッグ・バン ゴールド
ウブロ ビッグ・バン ゴールド
301.PX.130.RX
画像引用:https://www.hublot.com/

2005年に登場した「ビッグ・バン」は、ウブロを世界的ブランドに導いたコレクションです。現在でも、ウブロを代表するコレクションとして知られています。

「フュージョン」のコンセプトを体現した、他社では見られないような斬新なデザインが特徴です。

クラシック・フュージョン

ウブロ クラシック・フュージョン チタニウム
ウブロ クラシック・フュージョン チタニウム
565.NX.1470.RX
画像引用:https://www.hublot.com/

ウブロの最初のコレクションである「クラシック」を、現代的に再解釈したコレクションです。

ウブロの名にある「舷窓」を一番感じられるコレクションでもあります。

落ち着いたデザインは、ビジネスシーンにもよく合います。

シェイプド

ウブロ スピリット・オフ・ビッグ・バン エッセンシャルグレー
ウブロ スピリット・オフ・ビッグ・バン
エッセンシャルグレー
642.NX.0110.NR.HEC23
画像引用:https://www.hublot.com/

丸形ではない、角ばった形状のコレクションです。

トノー(樽)型の「スピリット・オブ・ビッグ・バン」と、スクエア型の「スクエア・バン」があります。

MPコレクション

ウブロ MP-13 トゥールビヨン バイ-アクシス レトログラード
ウブロ MP-13 トゥールビヨン
バイ-アクシス レトログラード
913.NX.1170.RX
画像引用:https://www.hublot.com/

「MP」とは「マスターピース」のことで、複雑な機構と革新的なデザインを両立させた、かなり強烈な個性を持つコレクションです。

ウブロは故障しやすいと言われる理由

ウブロの時計は、壊れやすいと言われることがあります。

しかし実際のところ、具体的なデータがあるわけではなく、イメージが先行しているだけのようです。その理由を見てみましょう。

歴史が浅いから

ウブロの創業は1980年です。オメガが1848年、ロレックスが1905年の創業であることに比べると、かなり最近の話です。

さらに自社ムーブメントの販売を始めたのは2010年からなので、本当に大丈夫なのと言う懐疑心から、壊れやすいというイメージがあるようです。

デザイン重視だから

ウブロは、その独創的なデザインで高い評価を得ています。技術力で知られるジャガー・ルクルトなどとは対極にあると言えます。

デザイン重視だから故障しやすいということにはなりませんが、なんとなくそういうイメージがついていることは確かです。

修理費が高いから

時計の修理費は、メーカーやモデル、故障内容によって変わってきますが、平均するとウブロの修理金額は高くなる傾向にあるようです。

例えば、ロレックスやオメガが5万円程度なのに対し、ウブロは10万円程度となることがあります。

修理金額は故障率とは別問題ですが、値段が高いことによって、壊れやすいというイメージが強調されている可能性はあります。

成金だから(?)

ウブロは、若きセレブリティと積極的にコラボレーションすることで「成功者」というブランドイメージを高めてきました。

しかし一方で、「成金がつける時計」というイメージもついてしまいました。

成金趣味と壊れやすさには何の関係もありませんが、単なるやっかみで、壊れやすいと言われることがあるようです。

壊れやすいとされるウブロのオーバーホールはどうすればいい?

ウブロのオーバーホールについて、頻度や料金について解説します。

時計職人によるオーバーホール

ウブロのオーバーホールは何年ごとに必要?

ウブロの機械式時計は、3~5年ごとのオーバーホールが推奨されています。クォーツ式であれば7~8年でしょう。

オーバーホールとは、時計の部品を全て分解し、洗浄、組み立て、注油、調整など行う、一連の作業のことです。

機械式時計にしろ、クォーツ式時計にしろ、歯車で動いていることには変わりありません。内部の油は劣化していくので、徐々に精度が狂い、最終的には動かなくなってしまいます。

そうなる前に、オーバーホールが必要となります。定期的なオーバーホールは、時計の寿命を延ばし、価値を守ることにもつながります。

ウブロのオーバーホール料金は?

オーバーホールの料金は、モデル、特にムーブメントの種類によって異なります。

こちらは、メーカーに依頼した場合と、時計修理・オーバーホール専門店のWATCH COMPANYに依頼した場合の、料金の比較表です。

ムーブメントメーカー
(参考価格)
WATCH COMPANY
オーバーホール
WATCH COMPANY
オーバーホール
+新品仕上げ
クォーツ式51,500円22,000円38,500円
手巻き・自動巻き74,250円27,500円44,000円
クロノグラフ99,000円38,500円55,000円
自社製ムーブメント
(ウニコ)
138,600円

「新品仕上げ」とは、金属を研磨したり、インクを入れ直したりして、新品同様の見た目に仕上げるサービスのことです。新品仕上げだけを依頼することもできますが、オーバーホールとセットにすると、お得な料金になっています。

WATCH COMPANYに依頼するメリット

  • 料金が安い:オーバーホールだけならメーカーに比べて半額以下、新品仕上げを含めても6~7割の料金で実施することができます。
  • 納期が短い:メーカーに依頼すると1ヶ月以上かかるところ、2~3週間で仕上がります。
  • 純正品で対応:パーツは純正品を使用し、機材もメーカー同様のものを使用しています。

WATCH COMPANYに依頼するデメリット

  • 一部モデルに対応していない:自社製ムーブメントや、スケルトンモデルなどには対応できないことがあります。これは、他の修理専門店でも同様です。

ウニコなどのモデル以外では、修理専門店に依頼するメリットは大きいと言えます。一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ ウブロは壊れやすいのか

記事の内容をまとめます。

  • ウブロ(Hublot)は、1980年に創業された、スイスの時計メーカー
  • ウブロとは、舷窓という意味で、丸くビス止めされたベゼルが特徴
  • ウブロは、異素材を組み合わせた、大胆で斬新なデザインが評価されている
  • ウブロの代表的コラボレーションは「ビッグ・バン」
  • ウブロは、2010年から、自社製ムーブメントも開発している
  • ウブロは、サッカーやF1などとのコラボレーションを通じて、新しい成功者がつける時計というブランドイメージを確立している
  • ウブロは壊れやすいと言われことがあるが、具体的なデータはない
  • ウブロが壊れやすいと言われるのは「歴史が浅い」「デザインを重視」「修理費が高い」などのイメージが組み合わさったため
  • ウブロの機械式時計は、3~5年に一度のオーバーホールが推奨されている
  • ウブロのオーバーホールは、時計修理専門店に依頼する方が安くなるが、自社製ムーブメントなどはメーカーでないと対応できない
  • ウブロのオーバーホールは、WATCH COMPANYがおすすめ

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