ワインってどんな味?ワインの味を理解するためのガイド

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ワインってどんな味?ワインの味を理解するためのガイド

2023年7月15日

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ワインの味わいは複雑で、無数のバリエーションがあります。それぞれのワインがどんな味か、違いを楽しむことがワインの魅力ではありますが、最初に自分好みでないワインに当たってしまった場合は、「ワインなんて美味しくない」と思ってしまうかもしれません。しかしそれは、無数にあるワインの一つでしかないので、まずは自分の好みの味を知ることが大切です。このガイドでは、ワインの基本的な味わいや、それがどのように形成されるのかを詳しく解説します。

ポイント

  • ワインの味わいは「甘口」から「辛口」、「軽い」から「重厚」まで、無数のバリエーションがある
  • ワインの味わいはブドウの品種、育てられた地域、製法、熟成過程によって変わる
  • ワインの味は一定ではなく、空気と触れて酸化が進むと、風味が変化する
  • ワインの味を理解するためには、いろいろ試す、知識を得る、言葉で表現することが重要

ワインってどんな味がするの?

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赤ワインはどんな味がするのか

赤ワインは、鮮やかなルビー色を持ち、重厚で深みのある味わいとされています。それは白ワインとは全く異なる独特の風味です。

赤ワインの風味は、ブドウの果実の風味に加え、タンニンによる渋み、樽熟成による香ばしさが、製造過程で加わっています。これらが組み合わさることにより、赤ワイン独特の風味が生み出されています。

赤ワインの味わいは「辛口」から「甘口」まで、様々なものがあります。例えば、「カベルネソーヴィニヨン」や「メルロー」は辛口の赤ワインに分類され、タンニンとフルーツの風味から、力強い味わいとなっています。一方、「ポートワイン」は甘口に分類され、フルーツの豊かな風味が特徴です。

また赤ワインの風味は、産地によっても分類できます。一般的に、フランスのボルドー地方で生産される赤ワインは、深みのある味わいと複雑な風味を持っているとされています。一方、カリフォルニア州のナパ・ヴァレーで生産される赤ワインは、フルーツの風味が強いとされています。

このように、赤ワインの風味は産地、ブドウの種類、製造過程によって大きく変わり、その多様性が赤ワインの魅力の一つとなっています。

白ワインはどんな味がするのか

白ワインは、軽快でフレッシュな口当たりが特徴で、ブドウの果実の風味や、酸味が強調されることが多いです。

赤ワインと同じように、白ワインも「辛口」から「甘口」」まで様々な味わいのものがあります。一般的に「シャルドネ」や「ソーヴィニヨン・ブラン」は辛口に分類され、鮮やかな酸味とミネラル感を持つことが特徴です。一方、「リースリング」や「ゲヴュルツトラミネール」は甘口に分類され、トロピカルフルーツやハチミツのようは風味を感じることができます。

また白ワインの風味は、産地や製法によっても大きく異なります。例えば、フレンチオーク樽で熟成されたシャルドネは、バターやバニラのような豊かでクリーミーな風味を持っています。一方、ステンレス樽で熟成されたシャルドネは、グリーンアップルやレモンのような鮮やかな果実風味と酸味が特徴です。

シャンパンはどんな味がするのか

シャンパンは、ワインを二次発酵により炭酸ガスを発生させ、泡立つようにしたものです。その味わいは、ブドウの品種や製造過程により異なりますが、一般的に次のような特徴があります。

  • ブドウの果実味
  • 柑橘系のフレッシュな酸味、爽快感
  • ミネラル感
  • 芳醇でまろやかな風味

シャンパンに使用されるブドウの品種は「シャルドネ(白ブドウ)」「ピノ・ノワール(黒ブドウ)」「ピノ・ムニエ(黒ブドウ)」の3種類で、これらのブレンドによって、味わいが決まってきます。

シャンパンは辛口が主流ですが、甘口も存在します。また、シャンパンは発泡性であるため、普通のアルコール感の強いお酒よりも、飲みやすいと言われています。さっぱりとした、品のよい味わいが魅力です。

辛口ワインはどんな味がするのか

辛口ワインの味を説明することは難しいのですが、「辛口」というより「甘口でない」といったほうが正確でしょう。辛口ワインは、糖度が低く、ブドウの風味が強調される傾向にあります。これは、ワインの製造過程で、糖分がアルコールに変換されるためです。

甘さが抑えられている一方で、酸味が強いことも特徴です。

また、タンニンによる渋みと苦味が、複雑で深い風味をもたらします。

辛口ワインの持つ「甘くない」「酸味」「苦味」という特徴が、肉料理や脂っこい料理の味を中和し、すっきりさせるので、相性の良い組み合わせとされています。

甘口ワインはどんな味がするのか

甘口ワインは、その名の通り「甘さ」が特徴的なワインで、甘さと共に果実の豊かな風味を感じることができます。この甘さは、ブドウの糖分がアルコールに完全に変換されずに残ったものです。

甘口ワインは、甘さの度合いにより、飲む目的を変えるのがよいでしょう。例えば、甘さが控えめなワインは、食前酒に向いています。一方、糖度が高いワインは、デザートワインと呼ばれ、食後に楽しむのに向いています。

また、甘口ワインには「ポートワイン」「シェリー」「甘口のリースリング」など、様々な種類があります。

ポートワインは、甘さとフルーティーな風味が特徴で、チーズやナッツと相性が良いとされています。シェリーは、甘さと複雑な風味が特徴で、デザートやタパスのような軽食と相性がよいです。甘口のリースリングは、甘みと酸味のバランスが特徴で、スパイシーな料理やデザートと相性が良いとされています。

ワインが酸化するとどんな味になるのか

ワインの味は一定ではなく、時間とともに変化していきます。ワインの種類や保管状況にもよりますが、ワインが空気と接触することで酸化反応が進行し、ワインの風味成分が変化するためです。一般的には、果実風味から、より複雑な風味へと変化します。

ワインの酸化が進むと、果実の風味が減退し、代わりにナッツやキャラメル、ドライフルーツのような風味が増すことが多いです。これらの風味を楽しむことがワインの魅力ではありますが、酸化が進みすぎると、アルコールが酢酸に代わり、酢のような味に変わってしまいます。

開封後のワインの酸化を抑えるためには、冷暗所に保管し、なるべく早く飲むことが推奨されます。また、開封前のワインは、横に寝かせることでコルクを湿らせ、瓶の中に空気が入らないようにしますが、開封後は瓶を立てることで、空気と接触する面積を小さくし、酸化を遅らせることができるとされています。

ワインがどんな味か分からない方へ

ソムリエ

ワインの美味しさがわからないと感じる人へ

ワインの味わいは、「甘口」から「辛口」、「軽い」から「重厚」まで、無数のバリエーションがあります。その違いを楽しむことがワインの魅力ではありますが、最初に自分好みでないワインに当たってしまった場合は、「ワインなんて美味しくない」と思ってしまうかもしれません。しかしそれは、無数にあるワインの一つでしかないので、まずは自分の好みの味を知ることが大切です。

自分の好みを把握するためには、様々な種類のワインを試す必要がありますが、まずは甘口のワインから始めることをおすすめします。甘口のワインは、ワイン特有の渋みや香りが少なく、ジュースのような飲み心地があるため、初めてでも飲みやすいです。例えば「イエローテイル・モスカート」は、微発泡で低アルコールなので、アルコールに強くない方でも楽しめる白ワインです。甘口で、フルーティーさがあり、スッキリとした味わいがあります。

またワインには、ワイン単体ではなく、料理との組み合わせ「マリアージュ」を楽しむという考えがあります。美味しくないと思ったワインでも、料理と一緒に味わうと、印象が変わるかもしれません。

ぜひ様々なワインを試して、自分だけのワインの美味しさを見つけてください。

ワインはアルコールの味しかしない?

ワインに慣れていない方は、「アルコールの味」しかしない、というかもしれません。それは、ワインの複雑な味を捉えることができず、全部まとめてアルコールとしか感じることができなかったためと考えられます。

ワインの味は「果実味」「酸味」「渋み」「甘み」「アルコール感」などが複雑に絡み合って作り出されています。この複雑な味を理解するためには、「違い」を知ることが重要です。違いを知ることで、初めてその味がわかる様になるのです。

ワインの違いを知るために助けになるのが「様々なワインを試す」「ワインの知識」「言葉で表現する」ことです。ワイン愛好家やソムリエがやっていることですね。

ワインの味の違いがわかるようになるには

ワインの複雑性と多様性を理解するためには、「知る」ことが重要です。

ワインの味わいは、主に「ブドウの品種」「育てられた地域」「製法」「熟成過程」によって変わります。

例えば、「シャルドネ」は、リンゴ・メロン・パイナップルのような果実風味と、バター・バニラのような豊かな風味が感じられます。これはシャルドネが、温暖な気候で育つことと、オーク樽で熟成されたことによるものです。

「ソーヴィニヨン・ブラン」は、ハーブ・グレープフルーツのような酸味が特徴です。これはソーヴィニヨン・ブランが、涼しい気候で育つことと、ステンレス樽で発酵・熟成されることによるものです。

「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、ベリー・カシスのような深い果実の風味と、タンニンの強さが特徴的です。これはカベルネ・ソーヴィニヨンが、温暖な気候で育つことと、樽で長期間熟成されることによるものです。

「ピノ・ノワール」は、チェリー・ストロベリーのような明るい果実の風味と、ほのかなタンニン感が特徴です。これは、ピノ・ノワールが涼しい気候で育つことと、樽での熟成期間が短いことによるものです。

このようにワインの知識を持つことで、その特徴を深く理解し、自分の好みにあったワインを見つけることができるようになります。

ワインの味を表現してみるのも面白い

それぞれのワインが持つ特徴を、言葉で表すことで、その複雑さを理解し、「共有」することができるようになります。

例えば誰かが「フルーツの香りが豊かで、特にりんごや桃のニュアンスを感じられる」とか「スパイスの香りが強く、特にクローブやシナモンの香りが立っている」などと表現すれば、それぞれの特徴を簡単に理解することができますし、どんな料理との相性がよいかも想像することができます。

また、自分の言葉で表現してみることで、その味を深く理解することができます。それは、ワインの楽しみを深める、重要な文化です。

まとめ ワインってどんな味なの?

記事のポイントをまとめます。

  • ワインの味わいは「辛口」から「甘口」まで様々で、その多様性が魅力
  • 赤ワインは、重厚で深みのある味わいが特徴で、ブドウの果実の風味、タンニンによる渋み、樽熟成による香ばしさが組み合わさってできる
  • 白ワインは軽快でフレッシュな口当たりが特徴で、ブドウの果実の風味や酸味が強調される
  • 辛口ワインは糖度が低く、ブドウの風味が強調され、酸味が強いことが特徴
  • 甘口ワインは、甘さと共に果実の豊かな風味を感じることができる
  • ワインの味は一定ではなく、時間とともに変化する
  • ワインの酸化が進むと、果実の風味が減退し、代わりにナッツやキャラメル、ドライフルーツのような風味が増す
  • 酸化が進みすぎると、アルコールが酢酸に代わり、酢のような味に変わる
  • 開封後のワインの酸化を抑えるためには、冷暗所に保管し、なるべく早く飲むことが推奨される
  • ワインの複雑な味を理解するには、様々なワインを試す、ワインの知識を深める、言葉で表現する、ことが有効

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