マダム・タッソーと言えば、世界的に有名な蝋人形館として知られていますが、東京のお台場にも分館があります。ここでは、世界中の有名人の等身大フィギュアと一緒に、写真を撮ったりして楽しむことができます。多くの人形が展示されていますが、所要時間自体は短いので、遊びに行くならば他の施設と一緒に考えるとよいでしょう。この記事では、マダム・タッソー東京の詳細と、周辺施設の所要時間をまとめてご紹介します。
ポイント
- マダム・タッソーの歴史
- マダム・タッソー東京の概要
- マダム・タッソー東京の有名人一覧
- お台場でおすすめのアミューズメント施設と所要時間
マダム・タッソー東京の詳細と所要時間
ロンドンのマダム・タッソーと、その分館であるマダム・タッソー東京について、その歴史と、展示されている人形の一覧、所要時間についてご紹介します。
マダム・タッソーとは
「マダム・タッソー(Madame Tussauds)」とは、マリー・タッソーというフランス人が創設した、蝋人形館のことです。世界中に分館があり、東京のお台場にもあります。
内科医 フィリップ・クルティス
マリー・タッソー(Annna Maria "Marie" Tussaud)は、1761年に、フランスのストラスブールで産まれました。
マリーの実の父は、マリーが生まれる前に、七年戦争(1756~1763年)で死亡してしまいます。
マリーの母は、マリーを連れてスイスに移住し、医師フィリップ・クルティス(Philippe Curtius)の家政婦として働き始めます。
クルティスは内科医として働く他、蝋を使って解剖模型を作成していました。
その蝋人形があまりにも精巧であったことから、フランス王ルイ15世のいとこであるルイ・フランソワ1世(コンティ公)の耳に入り、フランスのパリに招待されます。フランスの地でクルティスは、医学ではなく、エンターテイメントとしての蝋人形制作を始めました。
2年後、当時6歳だったマリーも、フランスに呼び寄せられます。
クルティスの蝋人形は、ルイ15世の公妾デュ・バリー夫人を始め、貴族達の間で大変人気となりました。
天才蝋人形作家 マリー・タッソー
クルティスに蝋人形の技術を教わったマリーは、すぐに天性の才能を開花させます。何の下準備もなしに本番制作に挑むセンスは、クルティス以上と称されました。
1779年、マリーが18歳の時、ルイ16世の妹エリザベート王女の美術教師に任命されます。まだ15歳であったエリザベートは、マリーを姉のように慕ったとされています。
1789年、フランス革命が起きると、エリザベートはギロチンで処刑されてしまいます。マリーも処刑される予定で投獄されましたが、その才能故に見逃され、代わりにギロチン犠牲者のデスマスク(死者の顔の型)を作成し続けることになりました。マリー・アントワネットのデスマスクを作成したのも彼女です。
1794年、クルティスが死去します。マリーはクルティスの蝋人形コレクションを引き継ぎました。
1795年、マリーが35歳の時、フランソワ・タッソーと結婚します。いわゆるマダム・タッソーの誕生です。
しかし夫フランソワは、大変な浪費家だったため、お金に困ったマリーは、夫と次男をフランスに残し、長男のみを連れてロンドンで蝋人形展示の巡業を始めます。1802年のことでした。
マダム・タッソー館
ロンドンでの興行は大好評でしたが、今度はナポレオン戦争(1803~1815年)が始まり、フランスに帰国することができなくなりました。
そこでマリーと長男は、イギリスで巡業ツアーを続けることになります。この生活は30年も続きました。
1833年、マリーはようやくロンドンに戻ります。そして1835年、「マダム・タッソー蝋人形館」を開館しました。マリーが74歳の時です。マリーは次男も呼び寄せ、3人で蝋人形館の運営を続けました。
15年後の1850年、マリーが老衰で亡くなると、長男と次男が運営を引き継ぎました。
マダム・タッソー館は、今でもロンドンの有名な観光地となっている他、世界中に多くの分館ができ、蝋人形館の代名詞として知られています。
恐怖の部屋
「恐怖の部屋(Chamber of Horrors)」とは、ロンドンにあるマダム・タッソー館の特別展示室のことです。ここでは、歴史上の人物が処刑される様子、デスマスク、有名な殺人者などの蝋人形が展示されています。
なぜそんな物が展示されているのかということですが、まず、マリーの師匠であるクルティスも「大泥棒の洞窟(Caverne des Grands Voleurs)」として、同様の展示を行っていました。マリーはこれらのコレクションを引き継ぎ、巡業を行っています。
この不気味な展示には、マリーのフランス革命の壮絶な体験が影響していると言われていますが、入場者から大人気だったそうなので、単純に経営的な判断なのかもしれません。
また、そもそも蝋人形自体が不気味なので、必然的にそうなるという意見もあります。これは「不気味の谷現象」としても知られています。
2016年以降は閉鎖されており、現在は閲覧することができません。
マダム・タッソー東京とは
「マダム・タッソー東京」は、東京のお台場にある蝋人形館です。マダム・タッソー館(ロンドン)の分館にあたります。ショッピングモール「デックス東京」の3Fにあります。
世界中の有名人の等身大フィギュアが展示されています。それらはケースに入って展示されている訳ではなく、普通に触ったり、写真を撮ったりすることができます。セレブレティと一緒の空間に入って楽しむことができるのが魅力です。
「恐怖の部屋」のような、怖い展示はありませんので、ご安心ください。
マダム・タッソー東京のチケットの買い方
マダム・タッソー東京<公式> サイトより購入することができます。
当日券もありますが、事前予約がお得になっています。
マダム・タッソー東京に展示されている有名人一覧
マダム・タッソー東京には、常時70名近くのフィギュアが展示されています。
以下は、その一覧です。時期によって変更がありますので、ご注意ください。
映画
- 浅野忠信(Aasano Tadanobu)
- アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie Voight)
- アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Alois Schwarzenegger)
- オードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)
- ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Timothy Carlton Cumberbatch)
- ブラッド・ピット(Brad Pitt)
- ブルース・リー(Bruce Lee)
- ブルース・ウィリス(Bruce Willis)
- ジョージ・クルーニー(George Timothy Clooney)
- ジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr.)
- ジャッキー・チェン(Jackie Chan)
- ジュリア・ロバーツ(Julia Fiona Roberts)
- ジョニー・デップ(Johnny Depp)
- ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)
- レオナルド・ディカプリオ(Leonardo Wilhelm DiCaprio)
- マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)
- メリル・ストリープ(Meryl Streep)
- リチャード・ギア(Richard Tiffany Gere)
- スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)
- トム・クルーズ(Tom Cruise)
- E.T.
- スパイダーマン(Spider-Man)
音楽
- 葉加瀬太郎(Hakase Taro)
- 忌野清志郎(Imawano Kiyoshiro)
- 菅田将暉(Suda Masaki)
- 和田アキ子(Wada Akiko)
- Heath
- Peta
- Sugizo
- Yoshiki
- エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)
- ビヨンセ ・ノウルズ(Beyonce Knowles)
- レディー・ガガ(Lady Gaga)
- マドンナ(Madonna)
- マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)
芸能
- ベッキー(Becky)
- 壇蜜(Danmitsu)
- ケリー・チャン(Kelly Chen)
- 北野武(Kitano Takeshi)
- 黒柳徹子(Kuroyanagi Tetsuko)
- 前田敦子(Maeda Atsuko)
- マツコ・デラックス(Matsuko Deluxe)
- 大島優子(Oshima Yuko)
- ローラ(Rola)
- 渡辺麻友(Watanabe Mayu)
スポーツ
- 浅田真央(Asada Mao)
- 千代の富士(Chiyonofuji)
- ダルビッシュ有(Darvish Yu)
- 五郎丸歩(Goromaru Ayumu)
- 石川祐希(Ishikawa Yuki)
- 羽生結弦(Hanyu Yuzuru)
- 三浦知良(Miura Kazuyoshi)
- 王貞治(Oh Sadaharu)
- アイルトン・セナ(Ayrton Senna da Silva)
- デイビッド・ベッカム (David Beckham)
- リオネル・メッシ(Lionel Messi)
- マリア・シャラポワ(Maria Sharapova)
- ウサイン・ボルト(Usain Bolt)
アート
- 草間彌生(Kusama Yayoi)
経済
- スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)
政治
- 安倍晋三(Abe Shinzo)
- 石原慎太郎(Ishihara Shintaro)
- 小泉純一郎(Koizumi Junichiro)
- 吉田茂(Yoshida Shigeru)
- バラク・オバマ(Barack Obama)
- キャサリン妃(Catherine Elizabeth Middleton)
- ダライ・ラマ(Dalai Lama)
- ダイアナ妃(Diana Frances Spencer)
- ネルソン・マンデラ(Nelson Rolihlahla Mandela)
- ウィリアム王子(William Arthur Philip Louis)
歴史
- 坂本龍馬(Sakamoto Ryoma)
- アルベルト・アインシュタイン(Albert einstein)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)
- ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)
- マダム・タッソー(Marie Tussaud)
マダム・タッソー東京の所要時間
マダム・タッソー東京内を全て見て回るには、1時間~1時間半くらいです。
そんなに広い施設ではないため、他の予定と組み合わせるよいでしょう。
マダム・タッソー東京と一緒に楽しみたい、周辺施設の所要時間
マダム・タッソー東京と同じビルや、近隣にあるアミューズメント施設と、その所要時間をご紹介します。デート、子ども連れなど、目的に合わせて、組み合わせを選ぶことができます。
レゴランド・ディスカバリー・センター東京
「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」は、レゴブロックをテーマとした、屋内型のアミューズメント施設です。
マダム・タッソー東京と同じ、「デックス東京ビーチ」内に入っています。
対象年齢は3歳~10歳で、所要時間は2~3時間です。
マダム・タッソー東京とセットでチケットを購入するとお得です。
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東京ジョイポリス
「東京ジョイポリス」は、同じく「デックス東京ビーチ」内にある、屋内型の遊園地です。
所要時間は、待ち時間が発生するので平日と週末で大きく変わりますが、半日~1日は十分に遊べます。
東京トリックアート迷宮館
「東京トリックアート迷宮館」は、江戸をテーマにした和風トリックアートの美術館です。同じく「デックス東京ビーチ」内にあります。
所要時間は、1時間~1時間半程度です。
台場怪奇学校
「台場怪奇学校」は、呪われた廃校をテーマにしたお化け屋敷です。「デックス東京ビーチ」内で、東京トリックアート迷宮館と同じフロアにあります。
本気で怖い、全国でも屈指のお化け屋敷として知られています。
滞在時間は10分程度ですが、混雑時には数十分の待ち時間が発生します。
うんこミュージアムTOKYO
「うんこミュージアムTOKYO」は、「ダイバーシティ東京」内にある、うんこをテーマとしたエンターテイメント施設です。
子どもはもちろんのこと、大人にとっても、無駄に映える撮影スポットが人気です。
所要時間は、1~2時間程度です。
ティフォニウムお台場
「ティフォニウムお台場」は、「ダイバーシティ東京」内にある、VRとARを用いた体験型アミューズメント施設です。
現在、ホラーやファンタジーなど、6つのアトラクションが用意されています。
所要時間は、それぞれ30分程度ですが、全てのアトラクションを周るというのは現実的ではなく、1~2個程度ではないかと思います。
リトルプラネット
「リトルプラネット」は、「ダイバーシティ東京」内にある、デジタル技術を用いた、子ども向け知育アミューズメント施設です。
昔からある「塗り絵」や「砂遊び」などを、最新の技術を用いて、再定義しています。
滞在時間は子どもがどれくらい夢中になるかによりますが、1時間~数時間となっています。
日本科学未来館
「日本科学未来館」は、最先端の科学技術に触れることができる、サイエンス・ミュージアムです。
所要時間は、常設展だけならば1時間半、プラネタリウム(ドームシアター)を楽しむならプラス1時間、特別展も回るならプラス1時間をみておくとよいでしょう。
船の科学館
「船の科学館」は、船と海洋をテーマとした博物館です。
現在、本館は閉館していますが、別館、屋外展示、南極観測船「宗谷」は無料で見学することができます。つまり、全て無料です。
所要時間は、1~2時間程度です。
水陸両用バスTOKYO NO KABA
「TOKYO NO KABA」は、お台場を周遊する水陸両用バスです。
お台場の陸地を一周した後、海に入り、レインボーブリッジの下をくぐり、戻ってきます。一周約45分です。
土日のみの運航で、平日は運休していますのでご注意ください。
スカイダック台場 お台場パノラマコース
「スカイダック」は、同じくお台場を周回し、レインボーブリッジの下をくぐるコースの水陸両用バスです。
「TOKYO NO KABA」とはルートと所要時間が異なり、こちらは1時間のコースとなっています。
フジテレビ球体展望台 はちたま
お台場と言えば、フジテレビを想像する方も多いでしょう。
「フジテレビ球体展望台 はちたま」は、フジテレビの25F、地上約100メートルにある展望台です。レインボーブリッジ、東京タワーなどが一望できる他、天気が良ければ富士山まで見えます。
展望台以外にショップ等もありますが、それを含めて、所要時間は1時間程度です。
お台場海浜公園
「お台場海浜公園」は、お台場の入江を囲むように作られている公園です。
砂浜を歩いたり、ライトアップされたレインボーブリッジを眺めたり、自由の女神のある回廊や、展望デッキを歩いたりすることができます。
所要時間は、がっつり一周したら3時間程度となりますが、普通は1時間くらいではないかと思います。
マダム・タッソー東京と周辺施設の所要時間まとめ
記事の内容をまとめます。
- マダム・タッソーとは、蝋人形作家マリー・タッソーが、1835年にロンドンで開館した蝋人形館
- マダム・タッソー東京は、2013年に東京のお台場で開館した、マダム・タッソーの分館
- マダム・タッソー東京には、常時70体近くの等身大フィギュアが展示されている
- マダム・タッソー東京の所要時間は、1時間~1時間半ほど
お台場には多くのアミューズメント施設がありますので、組み合わせて遊びに行くことをおすすめします。
ご紹介した施設の所要時間を表にまとめます。
施設名 | 場所 | 所要時間 |
---|---|---|
マダム・タッソー東京 | デックス東京ビーチ | 1~1.5時間 |
レゴランド・ディスカバリー・センター東京 | デックス東京ビーチ | 2~3時間 |
東京ジョイポリス | デックス東京ビーチ | 半日~1日 |
東京トリックアート迷宮館 | デックス東京ビーチ | 1~1.5時間 |
台場怪奇学校 | デックス東京ビーチ | 0.5~1時間 |
うんこミュージアムTOKYO | ダイバーシティ東京 | 1~2時間 |
ティフォニウムお台場 | ダイバーシティ東京 | 0.5~1時間 |
リトルプラネット | ダイバーシティ東京 | 1~数時間 |
日本科学未来館 | 1~3時間 | |
船の科学館 | 1~2時間 | |
TOKYO NO KABA | 45分 | |
スカイダック台場 | 1時間 | |
フジテレビ球体展望台 はちたま | 1時間 | |
お台場海浜公園 | 1時間 |