ペットがいると旅行できないとはよく言われることです。実際に犬や猫をペットとして飼っているために、旅行は1泊までにするという家庭はよくあります。しかし旅行と言うならば、最低でも2泊3日はしたいところです。また、それ以上の日程となる場合や、海外旅行の場合は、どうするのがいいのでしょうか。この記事では、旅行の時のペットをどうするかや、犬・猫・うさぎのそれぞれの対応について、詳しく解説しています。
ポイント
- ペットを一緒に連れて行く場合の注意点
- ペットを留守番させる場合の注意点
- ペットを預ける場合の注意点
- 犬・猫・うさぎ別の注意点
旅行の時ペットはどうする?
旅行の時のペットの対応は、大きく分けて「連れて行く」「留守番させる」「預ける」の3つがあります。それぞれについて、詳しくみてみましょう。
一緒に連れて行く
ペットは家族です。一番いい方法は、旅行にペットを連れて行くことでしょう。
しかし、旅行に向いているタイプのペットと、そうでないタイプがあります。例えば、犬は一緒に行くのに向いていますが、猫は留守番させた方がいいことが多いです。ですが、個々の性格にもよります。
ペット同伴で旅行に行くのであれば、しっかりと準備をする必要があります。最低でも以下の確認は必要でしょう。
- 宿泊施設
- 交通手段
- 食事
- トイレ
- 運動
- ダニ・ノミのケア
- 予防接種
ペットと一緒に海外旅行は超大変!
国内旅行だけでも大変ですが、海外旅行にペットを連れて行こうとするならば、とんでもない労力が必要となります。最低でも、半年前からの準備・手続きが必要です。
飼い主としては不満はあるでしょうが、ペットは「入出国」ではなく「輸出入」となります。また飛行機では「荷物」扱いです。
詳細は長くなりますので、この記事では省きますが、以下のような作業が必要です。
- 国ごとの「輸出入」規定の確認
- マイクロチップの装着
- 予防接種
- 抗体検査
- 輸出申請
- 輸出検疫証明書の取得
- 飛行機の予約
これらの作業が、入出国する国ごとに必要となりますので、複数の国を旅行して回るということは現実的ではありません。一つの国だけの旅行となるでしょう。
自宅でお留守番
ペットによっては、環境が変わることはストレスになるので、無理に連れて行かずに自宅で留守番させた方がよい場合もあります。また、できれば連れていきたいけれど、難しい場合の選択肢にもなるでしょう。
一人でできるもん
自動給餌器や給水器を用意しておけば、数日間は大丈夫なことがあります。
一人と書きましたが、多頭飼いをしていると、寂しが紛れます。
ペットカメラを用意しておけば、旅行先から状況を確認することができます。
心配なのが、熱中症です。エアコン等をつけておくという手もありますが、停電してしまうかもしれません。状況を確認できるようにしておくのも必要ですが、状況が分かったところでどうしようもなければ意味がありません。緊急時に対応できるように、誰かに頼んでおく必要があります。
ペットシッターに世話してもらう
数日以上になる場合は、ペットシッターに依頼することが必要となります。
特に犬の場合は、散歩やトイレの問題があるので、留守番は難しいことが多いです。
定期的に、SNSやメールで状況を報告してくれることが多いので、旅先でもペットの状況を把握することができて安心です。
家族・友人に世話してもらう
専門のペットシッターに依頼するのではなく、家族や親しい友人に依頼することもできます。
その際は、ペットに慣れていて、信頼できる人を選ぶ必要があります。また、謝礼をどのようにするか、お互いに納得できる形で決めておくことも重要です。
自宅以外に預ける
自宅にペットシッターや友人を招くことは、セキュリティ上避けたいと考えるかもしれません。その場合は、自宅以外のどこかに預ける必要があります。
ペットホテル
ペットホテルは、設備やサービス内容、スタッフのレベルが様々です。口コミやレビューを確認して、信頼性が高いペットホテルを選ぶようにしましょう。
事前にお試しができるところもありますので、ペットと一緒にチェックしておくとよいでしょう。
また、オプションで追加費用が発生することが多いので、よく確認しておきましょう。
家族・友人
家族や友人の家にペットを預ける際は、基本的にその家もペットを飼っていることが多いでしょう。ペット未経験の人に、いきなり預けるということはないかと思います。
その場合、先住のペットとの相性もありますので、事前に訪問するなどして、慣らしておく必要があります。
食事や散歩、トイレの習慣など、事前によく打ち合わせをして、お互いに懸念点がないようにしておきましょう。
動物病院
一部の動物病院では、ペットの預かりサービスをしているところもあります。
特に健康上の問題を抱えるペットの場合は、この方法が安心でしょう。
その他施設
ブリーダー、トレーナー、公共施設、非営利団体などが預かりサービスを提供していることもあります。
ペットの種類別:旅行の時どうする?
代表的なペットである、犬・猫・うさぎについて、旅行の時にどうするのかについて解説します。
一番重要なのは個々の性格ですが、一般的な傾向というものもあります。
犬
犬は可能であれば旅行に連れていきたいところです。次にペットホテル、最後に留守番という検討順となるでしょう。
留守番は難しい
「犬は人に付き、猫は家に付く」と言います。犬は人が側にいないと、かなりのストレスになります。そのため、犬だけで留守番をさせることは難しいでしょう。
ギリギリできて、1泊2日です。それ以上になるならば、別の方法を考えたほうがいいでしょう。
犬は猫と違い、餌があれば、あるだけ食べてしまいます。2日分用意しておいたとしても、一度に全部食べてしまうのです。そのため、自動給餌器は必須となります。しかしストレスを感じたら、壊してしまうかもしれません。
また、外でしかトイレできない子もいます。その場合は、散歩が必須となります。
ですから、留守番をさせるならば、ペットシッターか、家族や友人に面倒をみてもらうように頼みましょう。
ペットホテル
一方で、犬は外部環境が変わることについては、そんなに気にしません。ですから、ペットホテルも受け入れやすいです。
ペットホテルにはプロが滞在していますので、安心して任せることができます。
「犬を飼うと、旅行に行けない」とはよく言われることですが、ペットホテルを利用することで、旅行の幅も広がります。
一緒に連れて行く
しかし一番いいのは、一緒に旅行に連れていくことです。
飛行機に乗せるとなると大変なので、新幹線+レンタカーの範囲にはなるかと思います。
ペット同伴可のホテルにするなど、料金も割高となりますが、忘れられない旅行になることでしょう。
ただしこれも、犬の性格によりますので、普段から小旅行をして、様子を見ることが重要です。
猫
猫は、旅が平気なタイプであれば一緒に連れて行ってもいいでしょう。一般的には、環境が変わることを嫌うので、留守番させることを第一に考えます。
猫は留守番が得意
猫は環境が変わることを極端に嫌がるので、無理に連れて行くよりも、留守番をさせた方がよい場合が多いです。
十分な量の餌と水、清潔なトイレを用意しておきましょう。自動給餌器がある方がよいですが、ない場合でも、必要な分だけ食べるのでなんとかなります。
一人遊びが得意な動物ではありますが、二頭以上の多頭飼いをしていると、寂しさが紛れるので安心感があります。
家具が倒れたり、外に出たりしないように、注意しましょう。
数日以上ならば、お世話を依頼する
留守番が得意といっても、トイレ掃除は必要となります。また飼い主としても心配でしょう。
猫だけで留守番させるならば、できれば1泊、ギリギリ2泊。3泊以上ならば、ペットシッターや家族・友人にお世話を依頼した方がよいでしょう。
猫は、知らない人を見て部屋の隅に隠れているかもしれませんが、無事かどうかが確認でき、トイレの掃除と餌の用意ができるだけでも、十分です。
預けたり、連れて行ったりするのは性格による
ペットホテルに預けたり、連れて行ったりするのは、猫の性格によります。
「借りてきた猫」という言葉があるように、環境が変わるだけで、数日間まったく動かなくなくなる猫もいます。一方で、冒険好きで、新しいところでも全然気にしない猫もいます。
事前に、自分の猫がどういうタイプか、お試しで確認しておくとよいでしょう。
うさぎ
うさぎの対応は、基本的には猫と同じとなります。
とても臆病で神経質なので、環境の変化に対応できず、ストレスを感じる可能性が高いです。そのため留守番させることを基本として、いかに快適に留守番できるかを考えましょう。
留守番は1泊2日まで
留守番させるのが基本としましたが、うさぎだけで耐えられるのは1泊2日まででしょう。水の補給やケージの掃除もありますので、2泊以上となると難しいです。
2泊以上の旅行をするならば、ペットシッターや、家族・友人に世話を頼むようにしましょう。
数日ならばうさぎ専門ペットホテル
数日以上の旅行となるならば、ペットホテルに預けた方が安心できます。ストレスで体調を崩した場合でも、プロが側にいれば対応してくれるでしょう。
犬や猫と一緒のペットホテルだと、匂いや鳴き声でストレスを感じてしまうかもしれません。できれば、うさぎ専門のペットホテルを選ぶとよいでしょう。
まとめ 旅行の時ペットはどうする?
記事の内容をまとめます。
- 旅行の時のペットの対応として「一緒に連れて行く」「留守番」「預ける」の3つがある
- 連れて行く際は、宿泊施設、移動手段、食事、トイレ、運動等をどうするか、事前に準備しておく
- 海外旅行は、様々な手続きが必要でハードルが高い。最低でも半年前からの準備が必要
- 留守番には、「ペットだけで留守番」「ペットシッターに依頼」「家族・友人に依頼」の3つがある
- 預けるには、「ペットホテル」「家族・友人の家」「動物病院」「その他施設」がある
- 犬は連れて行くことを基本とし、難しい場合はペットホテルやペットシッターを検討する
- 猫は留守番させることを基本として、長期となる場合はペットシッター等に依頼する
- うさぎも留守番させることを基本として、長期となる場合はペットシッターやペットホテルを検討する