タグホイヤーのブランドイメージと、モデル別の年齢層

タグ・ホイヤーは、高級時計の登竜門として知られ、最初の1本はタグ・ホイヤーを買っておけば間違いないと言われています。そんなタグ・ホイヤーはどんな年齢層に支持されているのか、ブランドイメージと、モータースポーツとの関わり、モデルごとの違い、愛用している芸能人について、詳しく解説しています。

タグホイヤーのブランドイメージと年齢層

タグ・ホイヤーとはどんな時計メーカーか、そのブランドイメージと歴史、年齢層について解説いたします。

タグホイヤーとは

「タグ・ホイヤー（Tag Heuer）」は、スイスの高級時計メーカーです。1860年に、エドウアルト・ホイヤー（Edouard Heuer）によって創業されました。特にモータースポーツとの関わりが深いブランドとして知られています。

元々はホイヤーという会社名でしたが、1970年代のクォーツ時計の登場により経営難に陥ったところ、1985年にサウジアラビア系の投資会社「テクニーク・ダバンギャルド（Techniques d'Avant Garde、TAG）」グループの子会社となり、タグ・ホイヤーとなりました。

しかし1990年にはTAGグループから外れ、1999年以降はLVMHグループとなっています。

タグホイヤーのブランドイメージ

長い歴史を持つタグホイヤーの、ブランドイメージをご紹介します。

高品質

タグホイヤーは、高品質、高精度、高耐久性で知られています。素材選びから製造過程に至るまで、細部にわたるこだわりがブランドイメージを支えています。

革新性

タグホイヤーは、時計製造技術のイノベーターとしても知られています。100分の1秒を計測できるストップウォッチや、自社製クロノグラフムーブメントの導入など、多くの技術革新を行ってきました。

コストパフォーマンス

タグホイヤーは高品質である一方、低価格であるという特徴があります。

一般的に高級時計は、50万円、100万円以上するのは当たり前ですが、タグホイヤーはモデルによっては15万円程度からあります。

そのため、時計初心者にも手が出しやすいブランドとされています。

モータースポーツ

タグホイヤーは、モータースポーツと関わりが深く、ブランドイメージの核心となっています。

多くのレーシングイベントやドライバーとの提携を通じて、この分野で強い存在感を示しています。

スポーティ

モータースポーツからインスパイアされた機能性とデザインは、洗練されたスポーティな印象を与えています。

モータースポーツとの関わりと代表的なモデル

タグ・ホイヤーを象徴する技術革新や、代表的なモデル、モータースポーツとの関わりについてご紹介します。

1869年 リューズ

それまでの時計は、ゼンマイを巻き上げるのに別途「鍵」が必要でした。

ホイヤー氏は、鍵を使わずにリューズによる巻き上げ機構を開発し、特許を取得します。

この機構は、後の時計で広く採用されるようになります。

1887年 振動ピニオン

スポーツの普及に伴い、時間計測のニーズが高まります。

ホイヤー氏は、「振動ピニオン」という機構を改良した特許を取得します。

これは車のクラッチのようなもので、ボタンを押すことでクロノグラフを瞬時にスタート・ストップさせるための機構です。

この機構は、現在でも使用されています。

1911年 タイム・オブ・トリップ

この頃になると、自動車や飛行機が本格的に普及しだします。

それに合わせて、ダッシュボードに取り付けることができるクロノグラフを開発します。

これが、タグホイヤーの歴史上初めてのモータースポーツ用装置となります。

1914年 クロノグラフ腕時計

懐中時計から腕時計への移行に合わせて、ホイヤーも、腕時計型クロノグラフを発表します。

1916年 マイクログラフ

それまでのストップウォッチは、5分の1秒までしか計測できませんでした。

その精度を一気に高め、100分の1秒まで計測できる「マイクログラフ」を開発します。

また続けて、選手のタイム差を示すことができる「スプリットセコンド」を発表します。

1920年 オリンピック等の公式タイムキーパー

ホイヤーは時間計測の分野で高い評価を得て、オリンピックを始めとした様々なスポーツ分野で、公式タイムキーパーを務めるようになります。

1933年 オータヴィア

ダッシュボード型のストップウォッチ「オータヴィア」を発表します。

これは12時間も計測することができるため、その後何十年にもわたり、様々なレースで愛用されました。

1963年 カレラ

ホイヤーは、モーターレースのロマンを象徴するモデルとして「カレラ」を発表します。

これは、1950年から1954年にかけて行われた、メキシコからアメリカを縦断するロードレース「カレラパンアメリカーナ」からインスパイアされたものです。

1969年 F1スポンサー

ホイヤーは、自動車関連以外のブランドとして初めて、F1のスポンサーになります。

1969年 クロノマティック キャリバー11

世界初の自動巻きクロノグラフ「クロノマティック キャリバー11」を発表します。

1969年 モナコ

上記のムーブメントを搭載したモデルに「オータヴィア」「カレラ」「モナコ」がありましたが、注目されたのは「モナコ」でした。

映画『栄光のル・マン』で、スティーブ・マックイーンが着用していたことから、世界中で人気となりました。

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ポチップ

1971年 センチグラフ

電子計測器「センチグラフ」は、1000分の1秒まで計測することができたため、多くのレーシングチームによて採用されました。

1971年 フェラーリ 公式時計

ホイヤーは、フェラーリのチームスポンサーとなり、ドライバーが全員ホイヤーの時計を着用したことで、モータースポーツのブランドイメージが強固なものとなりました。

1975年 クロノスプリット

ホイヤーは機械式時計だけでなく、電子時計の開発も進めます。

黒のスプリットは、デジタル時計とアナログのクロノグラフを両方搭載する革新的モデルでした。

1985年 アクアレーサー

ダイバーズウォッチとして「アクアレーサー」（の元となる）モデルを発表します。

1986年 フォーミュラ1

鮮やかなカラーリングと、カジュアルさを持つ低価格帯のコレクションとして「フォーミュラ1」を発表します。

2010年 キャリバー1887

これまでの技術を詰め込んだ高性能ムーブメント「1887」を発表します。

2015年 コネクテッド

高級時計メーカーとしては初めて、スマートウォッチを投入します。

2016年 トゥールビヨン

トゥールビヨンを搭載しながら、100万円代という業界を揺るがすようなモデルを投入します。

タグホイヤーを購入する年齢層

タグホイヤーの製品は、特に次の2つの層に支持されています。

高級時計に興味がある20代から30代

タグホイヤーは高級時計メーカーとして知られていますが、価格は控えめです。

高級時計の登竜門とも言われ、とりあえずタグホイヤーを買っておけば間違いはないとされています。高級時計に興味がある若い世代にとっては、最初に考えるべき選択肢となります。

また、スポーティでモダンなデザインも魅力的です。

モータースポーツが好きな40代から50代

経済的に安定してくると、タグホイヤーでは物足りないという人も出てきます。

その一方で、他人の評価を気にすることなく、自分の好きなことを大切にするようにもなります。

モータースポーツを愛す人にとっては、タグホイヤーは、機能・品質・歴史・デザイン全てが魅力的な選択肢となります。

タグホイヤーの人気モデル別年齢層と、愛用している芸能人一覧

タグ・ホイヤーを代表するモデルと、その主な年齢層、着用している芸能人一覧についてご紹介します。

カレラ

1963年に発表された「カレラ（Carrera）」は、タグ・ホイヤーを代表するコレクションとして知られています。このモデルは、レーシングドライバーのニーズを満たすために設計されたので、読みやすいダイヤルが特徴です。スポーティながらもエレガントで、幅広いバリエーションがあります。

カレラは、30代から50代の時計愛好家に人気があります。クラシックながらも現代的なデザインが、ビジネスやフォーマルなシーンに適しています。

モナコ

1969年に発表された「モナコ（Monaco）」は、四角いケースと革新的なデザインが特徴です。自動巻きクロノグラフとしては世界初のスクエアケースで、1970年代のレース界を象徴するデザインとなっています。

モナコは、20代後半から40代の、ファッションに敏感な層や、ヴィンテージスタイルを好む層に人気があります。独特なスクエアケースと歴史的背景は、個性的なスタイルを求める若い世代に特に魅力的です。

アクアレーサー

ダイバーズウォッチとして設計された「アクアレーサー（Aquaracer）」は、高い防水性能と堅牢性を備え、スポーツウォッチとしての性能とエレガントさを兼ね備えています。

アクアレーサーは、20代から40代の、アクティブなライフスタイル、特にアウトドアやマリンスポーツの愛好家に人気があります。

フォーミュラ1

「フォーミュラ1（Formula 1）」は、モータースポーツにインスパイアされた、カジュアルなコレクションです。

フォーミュラ1は、20代から30代の若い世代に人気があります。比較的入手しやすい価格帯であることと、スポーティなデザインが、若年層やファッションに敏感な層に魅力的です。

オータヴィア

1960年代に発表された「オータヴィア（Autavia）」は、「Automobile」と「Aviation」の合成語で、自動車と航空の両方で使用できることを意図しています。大きくて読みやすいダイヤルと、堅牢で機能的なデザインが特徴です。

オータヴィアは、30代から50代の男性に人気があります。クラシックなスタイルと、高機能世が評価されています。

リンク

「リンク（Link）」はエレガントで洗練されたデザインが特徴で、特に快適なブレスレットが評価されています。ビジネスやフォーマルなシーンに適しています。

リンクは、30代から50代の男性に人気があります。成熟したビジネスパーソンとしての、実用性とエレガントさを兼ね備えています。

タグホイヤーを使用している芸能人

タグ・ホイヤーの時計を使用している著名人と、そのモデルをご紹介します。

私物と、ドラマ等での使用が混じっていますが、ご了承ください。

これを見ると、やはり30代後半以降の男性が多いようです。

菊池風磨

吉沢亮

渡邊圭祐

錦織圭

香川真司

濱田岳

生田竜聖

太田雄貴

青柳翔

山下智久

川上大輔

小栗旬

相葉雅紀

永山瑛太

中田敦彦

向井理

玉山鉄二

玉木宏

米倉涼子

宮川大輔

谷原章介

ケンドーコバヤシ

竹野内豊

江口洋介

石黒賢

仲村トオル

ノッチ

田中裕二

近藤真彦

真矢ミキ

伊原剛志

松重豊

船越英一郎

東儀秀樹

まとめ タグホイヤーを購入する年齢層は？

記事の内容をまとめます。

• タグ・ホイヤーは、1860年に設立された、スイスの老舗の高級時計メーカー
• タグ・ホイヤーは、振動ピニオンはマイクログラフといった技術で、時間計測の分野で評価を得た
• タグ・ホイヤーは、モータースポーツとの関わりがつよく、デザインにも強く反映されている
• タグ・ホイヤーの代表的なモデルとして、カレラ、モナコ、アクアレーサー、フォーミュラ1、オータヴィア、リンクがある
• タグ・ホイヤーは、30代から50代の、モータースポーツが好きな層、アクティブなライフスタイルを持つ層に支持されている
• タグ・ホイヤーは、高級時計としては低価格帯なので、時計に興味がある人の入門モデルとしても支持されている
• メンズに比べるとレディースは少ないが、カレラやリンクなどを愛用する人もいる