TikTok等で聞く「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」という曲は、お笑い芸人「メンバー」の「しりとり」というネタが元となっています。ここでは「メンバー」と「しりとり」について、簡単にご紹介いたします。
「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」の元ネタ:芸人メンバーの「しりとり」
「メンバー」の歌ネタ「しりとり」
「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」とは、お笑いコンビ「メンバー」の歌ネタ「しりとり」のことです。また、そのネタで使われている曲を指すこともあります。
どの言葉から「しりとり」を始めても「りんご - ゴリラ - ラッパ - パセリ -りんご - ゴリラ - ラッパ - パセリ」のループにたどり着いてしまうというリズム漫才です。
正直、面白いかと言われれば、まったく面白くないのですが、おしゃれな音源に、上品な語り口、無駄にいいメロディが、独特の世界を作り出し、思わず楽しくなってしまうネタです。
真似しやすいために小学生の間で大人気となり、かっこいいループ音源はTikTokにぴったりです。
音楽的に見ると、前フリがAメロ・Bメロで、オチがサビになっているという構成です。だからオチ=サビが来るとノリノリになっちゃうんですね。オチではなくアゲと言った方がいいのかもしれません。
一度聞いたら「りんご ゴリラ ラッパ パセリ……」が頭から離れなくなることでしょう。
「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」の元ネタの元ネタ?
「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」は、「しりとり」の「り」から始まり、「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パセリ」→「りんご」と続くというものですが、このネタ自体は昔からあるのでは、という声がありました。
ただ調べてみると、「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」までは定番で、そこから先は、時代や地域によって異なるようです。
多いのは、
- 「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パイナップル」→「ルビー」
というものです。
私は、
- 「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パンダ」
だった気がします。
そもそも「しりとり」は、同じ言葉を使うことが禁止されているので、
- 「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パセリ」→「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→
とループするというのは、ゲームとして崩壊しています。
ですから、しりとりがループするというネタは、「メンバー」のオリジナルではないかと思われます。
「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」の芸人「メンバー」
「メンバー」とは
「メンバー」は、2人組のお笑いコンビです。「メンバー」というコンビ名です。
大阪NSC29期生で、現在は吉本興業広島事務所に所属しています。歌ネタを得意としており、「出囃子が終わらずにそのまま漫才をしている」という設定でおこなっています。
あ、出囃子が終わらない、音響さん大丈夫でしょうか
このまま漫才をやっていく
OK、じゃあこのままやりましょう
では今からこの音楽に合わせて、漫才をやっていく
名前 | ふりがな | 生年月日 | 年齢 | 担当 |
---|---|---|---|---|
山口 提樹 | やまぐち たいじゅ | 1987年5月3日 | 37歳 | ボケ、ネタ制作、音源制作、立ち位置左 |
潮 圭太 | うしお けいた | 1987年6月16日 | 37歳 | ツッコミ、立ち位置右 |
2人とも島根県益田市の出身で、小学生からの幼馴染です。
山口さんは「提樹(たいじゅ)」という珍しい名前ですが、実家がお寺とのこと。音源制作だけでなく、イラストも得意で、LINEスタンプを作成したり、似顔絵を描いたりしています。
潮さんは、高校時代は野球に青春を捧げており、キャプテンでエースでした。元パフュームの河島佑香(かわしま ゆか)さんと結婚したことでも話題となりました。河島佑香さんは広島県出身で、パフューム脱退後は吉本興業に入社して広島エリアの担当をしていましたので、つながりがあったと思われます。
「メンバー」は歌ネタ芸人ではなかった?
「メンバー」は2018年の歌ネタ王決定戦で優勝し、以後も圧倒的な強さを見せ、「Mr.歌ネタ王」とも称されています。
しかし元々はコント中心のコンビだったとのこと。2020年のキングオブコントでは、準々決勝まで進出しています。
漫才の方でも、2017年の「今宮子供えびすマンザイ新人コンクール」では新人漫才奨励賞を受賞し、M-1グランプリでは、2015年・2016年・2017年は2回戦、2018年・2019年には3回戦まで進出しています。
2018年の「歌ネタ王決定戦」以降、歌ネタばかり注目されることに戸惑いもありましたが、現在は割り切って歌ネタ中心で活動しているそうです。
「メンバー」のYouTubeチャンネル
「メンバー」の公式YouTubeチャンネルは2020年に開設され、たくさんの歌ネタが投稿されています。その中で一番再生数が多いのが、670万再生の「しりとり」です。
笑いのネタとしては、「Ah!」の方が面白いのではないかと思います。音楽がなかったとしても、普通に漫才として成立しています。
漫才以外にも、「24時間耐久しりとり」「バターでBTSのButterを演奏する」「ラップバトル(物理)」など、(狂気の)面白い企画がたくさん投稿されています。
元々はコントをされていたということでしたが、コントネタの投稿はありませんでした。YouTubeでは歌ネタ・音楽ネタに集中しているようです。
まとめ 「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」の芸人「メンバー」とは
TikTok等で流行している「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」という歌の元ネタは、お笑い芸人「メンバー」の「しりとり」というネタです。
「メンバー」は吉本興業広島事務所に所属しており、現在は広島を中心に活動しています。
「りんご ゴリラ ラッパ パセリ」は、TikTokや、小学生などの若い世代でヒットしており、「メンバー」の今後の活躍が期待されています。