クリーミーで芳醇なデンマークバター。日本で買うには?

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クリーミーで芳醇なデンマークバター。日本で買うには?

2023年11月26日

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日本ではデンマークバターというとあまり馴染みがないかもしれませんが、世界的には有名です。またどこのパン屋でも提供しているパターたっぷりなデニッシュは、デンマークから伝わったものです。バタークッキーも有名です。この記事では、デンマークバターの特徴と、入手方法について、詳しく解説します。また、バタークッキーとデニッシュについてもご紹介しています。

ポイント

  • デンマークバターの特徴
  • デンマークバターの購入方法
  • デンマークのバタークッキーについて
  • デニッシュの由来と歴史

デンマークバターって日本で買える?

デンマークは、バターの主要な輸出国の一つであり、その品質は世界中で高く評価されています。デンマークバターの特徴と、その代表ブランドである「ルアーパック」について、またルアーパックの入手方法についてご紹介します。

デンマークのバター

デンマークバターの特徴

デンマークバターは、クリーミーで滑らかな口当たりが特徴です。バター本来の自然な風味を楽しむことができます。

デンマークでは、伝統的な製法が今なお用いられており、それが独特の風味と質感を生み出しています。この製法は世代を超えて受け継がれています。

また、デンマークバターは、高品質の生乳から作られていることで知られています。デンマークの乳製品は、とても厳格な管理によって、その品質が維持されています。

デンマークバターは、パンやケーキ、クッキーなどの焼き菓子には欠かせない材料として、世界中で愛用されています。

バターの種類

バターには、生クリームからそのまま作る「無発酵バター(スイートクリームバター)」と、生クリームに乳酸菌を加えて発酵させてから作る「発酵バター(カルチャードバター)」があります。

またそれぞれに、塩を加えない「食塩不使用バター(無塩バター)」と、塩を加える「有塩バター」があります。

昔は、塩を使わないバターを「無塩バター」と称していましたが、無塩バターであっても微量の塩が含まれることから、現在は「食塩不使用バター」という言葉が使われています。

つまり、下記の4つのパターンがあります。

  • 無発酵・食塩不使用バター
  • 無発酵・有塩バター
  • 発酵・食塩不使用バター
  • 発酵・有塩バター

一般的に、無発酵バターよりも、発酵バターの方が高価になります。

日本では流通しているバターのほとんどは無発酵バターですが、デンマークでは発酵バターが一般的です。

デンマークバターの代表「ルアーパック」とは

ルアーパック(Lurpak)」は、デンマークの国民的バターブランドです。アーラ・フーズ(Arla Foods)に所属しています。

1901年に設立された、伝統あるバターブランドです。

滑らかでクリーミーな口当たりが特徴の、発酵バターです。有塩バターと食塩不使用バターの両方があります。

ルアーパックバター
画像引用:https://new.lurpak.com/

ルアーパックの販売店は?通販で買える?

ルアーパックは世界中に輸出されていますが、残念ながら日本ではほとんど流通していません。

楽天やAmazonで、たまに購入できることがありますが、運次第です。

デンマークベーカリーを販売するアンデルセンは、毎年6月の1ヶ月間限定でルアーパックを販売しているようです。この期間であれば、狙って購入できる可能性が高いです。また期間内であれば、店頭や電話で予約も受け付けているとのことです。

代わりに、フランスの発酵バターであれば、比較的入手がしやすいです。

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デンマークのバタークッキーってどんなの?

デンマークバターは入手が難しいということでしたが、デンマークのバタークッキーであれば、いつでも購入することができます。ここでは、デンマークのバタークッキーの特徴と、有名ブランドをご紹介します。

デンマークのバタークッキー

デンマーク・バタークッキーの特徴

デンマークバタークッキーの最大の特徴は、もちろんデンマークバターが使用されていることです。バターの豊かな風味と、滑らかな食感が楽しめます。

バタークッキーは、デンマークの伝統的なお菓子です。イベントや祝日のときには、家庭でもよく作られます。

市販のバタークッキーは、丸い缶に入って売られていることが多く、これが一種のアイコンとなっています。

この缶入りクッキーは、お土産としても人気があります。

デンマーク・バタークッキーの有名ブランド

デンマークのクッキーには多くのブランドがあります。

缶が違うだけで中身が同じだったり、同じ会社が作っている別ブランドだったりすることはよくあります。

ここでは、デンマークのバタークッキーを代表する、世界的に有名なブランドを3つご紹介します。

ロイヤルダンスク

ロイヤルダンスク(Royal Dansk)」は、おそらく世界で一番有名なデンマーククッキーです。ケルセングループ(Kelsen Group)のブランドです。

デンマークの伝統的な製法で作られ、バターの風味が豊かな、サクサクした食感が特徴です。

ケルドセン

ケルドセン(Kjeldsens)」もロイヤルダンスクと同じく、ケルセングループのブランドです。

クリーミーで滑らかな口当たりが特徴です。

2009年に「デンマーク王室御用達」の称号を授かっています。

ダニサ

ダニサ(Danisa)」は、デンマーク王室のレシピを基にした、伝統的なバタークッキーです。バターと砂糖のバランスが良く、軽い食感が特徴です。

Danish Specialty Foods ApSのブランドです。

デンマークとインドネシアに製造工場があり、日本に入ってくるのは、ほとんどインドネシア製です。もちろんレシピは同じであり、品質に違いはありません。

デンマークバターをたっぷり使ったデニッシュペストリーとは

コンビニでも手に入る「デニッシュ」は、元々デンマークのパンのことです。その特徴は、バターがたっぷり使われていること。ここではデニッシュの特徴と起源、クロワッサンとの違いについて解説します。

デニッシュ・ペストリー

デニッシュペストリーとは

デニッシュ・ペストリー(Danish pastry)」、通称「デニッシュ」は、バターをたくさん練り込んだ生地を、何層にも重ねて焼いた、サクサクな食感が特徴のパンのことです。多くの場合、ジャムやカスタード、チョコレート、フルーツなどがトッピングされています。

「デニッシュ」は「デンマークの」という意味です。「ペストリー」は「焼き菓子」という意味で、パイ・キッシュ・タルトなどが該当します。

つまり「デニッシュ・ペストリー」は「デンマークの焼き菓子」という意味となります。

なぜデニッシュと言うのか

各国の「デニッシュ」の名前の由来についてご紹介します。

デンマークの場合

「デニッシュ」は英語で「デンマークの」という意味ですが、もちろんデンマークでは使いません。

デンマークではこのパンのことを「ヴィエナブロー(Wienerbrød)」と言います。これは「ウィーンのパン」という意味です。

デニッシュの製法は、19世紀にオーストリアの首都であるウィーン(Wien)からデンマークに伝わったとされています。

オーストリアの場合

ではオーストリアではどうかと言うと、逆に「コペンハーゲン・ゲベック(Kopenhagener Gebäck)」と言うようです。

コペンハーゲンとはデンマークの首都です。「コペンハーゲンの焼き菓子」というような意味です。

アメリカの場合

アメリカでは日本と同じく「デニッシュ・ペストリー(Danish pastry)」と言います。

このパンの製法は、20世紀初頭にデンマークからアメリカに移民した人によってもたらされました。そこから「デニッシュ・ペストリー」と呼ばれるようになりました。

特に、ラウリッツ・C・クリテン(Lauritz C. Klitteng)という人物が、1915年に、ウッドロウ・ウィルソン(Thomas Woodrow Wilson)大統領の結婚式でデニッシュ・ペストリーを振る舞ったところ、大変話題になり、一気に広まったとされています。

ちなみにアメリカでも、日本と同じように「デニッシュ」と省略して呼びます。

イギリスの場合

イギリスでも「デニッシュ・ペストリー」と言いますが、距離的に遠いアメリカから、逆輸入のような形で広まったようです。

ただし、イギリスでは「デニッシュ」と省略することはありません。

日本の場合

日本のデニッシュの起源は、広島のパン屋「タカキのパン」(後のアンデルセン)とされています。

高木氏は、1959年にデンマークのコペンハーゲンで食べた「ヴィエナブロー(Wienerbrød)」に感動し、日本で発売することを決意します。

3年の試行錯誤を経て、1962年に「デニッシュ・ペストリー」という名で販売開始します。この名称が、すでに使われていた英語から取ったのか、高木氏のアイデアなのかは不明です。

1967年に広島で「アンデルセン」をオープンし、1970年には東京の青山で「青山アンデルセン」をオープンしました。この青山アンデルセンが、全国にデニッシュを広めるきっかけとなりました。(青山アンデルセンは2017年に閉店)

さらに2008年には、デンマークのコペンハーゲンにもオープンしました。地元の人に愛されるパン屋となっている他、デンマークのベーカリー技術や文化を学ぶ、研修施設ともなっています。

デニッシュとクロワッサンの違い

デニッシュと同じように、バター風味が豊かでサクサク生地のパンとして「クロワッサン(croissant)」が知られています。その違いは何でしょうか。

「デニッシュ」と「クロワッサン」に明確な違いがある訳ではありませんが、デニッシュはデンマーククロワッサンはフランス由来のパンです。

しかしながら、デニッシュとクロワッサン両方とも、オーストリアのウィーンから製法が伝わったようです。さらにクロワッサンは、ウィーンから直接ではなく、デンマーク経由で伝わったという説もあります。つまりデニッシュもクロワッサンも、元々は同じだと言えます。

クロワッサンはフランス語で「三日月」という意味で、その形状が名前の由来となっています。またバターの香りが強く、シンプルな味わいであることが多いです。

デニッシュは、フルーツやクリームなどのフィリングが特徴で、よりデザートに近い味わいとなっています。

起源は同じですが、できることならば、クロワッサンはフランスのバター、デニッシュはデンマークのバターで楽しみたいところです。

まとめ デンマークバターとは?

記事の内容をまとめます。

  • バターには「無発酵・食塩不使用バター」「無発酵・有塩バター」「発酵・食塩不使用バター」「発酵・有塩バター」の4種類がある
  • 日本は無発酵バターが多い
  • デンマークは発酵バターが多い
  • デンマークのバターで一番有名なブランドは「ルアーパック」
  • 日本でルアーパックはほとんど流通しておらず、購入することが難しい
  • ルアーパックは、楽天やAmazon等の通販サイトで、稀に購入することができる
  • デンマークのパンを製造・販売するアンデルセンで、毎年6月の1ヶ月限定でルアーパックを購入することができる
  • デンマークのバタークッキーも世界的に有名
  • デンマークバタークッキーの有名ブランドとして「ロイヤルダンスク」「ケルドセン」「ダニサ」がある
  • デンマークバターをふんだんに使った「デニッシュ・ペストリー」も世界的に人気

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