高品質で低価格！アバウトヴィンテージの評判は？

高品質で高級感がありつつ、良心的な価格な腕時計を探しているのであれば、「アバウトヴィンテージ」はいかがでしょうか。この記事では、アバウトヴィンテージの特徴と、人気のモデル、修理についての注意点、購入者の意見について、詳しく解説しています。

アバウトヴィンテージとは？どんな評判の時計？

デンマークの時計メーカー、「アバウトヴィンテージ」について、その特徴と、代表的なモデル、購入の注意点について解説いたします。

アバウトヴィンテージとは

「アバウトヴィンテージ（About Vintage） 」は、デンマークのコペンハーゲンを拠点とする時計ブランドです。古き良きデザインと、現代のエッセンスを融合した時計を制作しています。

設立

アバウトヴィンテージは、2014年にトーマス（Thomas Gyvelgaard Andersen）とセバスチャン（Sebastian Skov Regeser）によって設立されました。

デザイン・コンセプト

名前が示すように、ヴィンテージ風のデザインを特徴としています。しかし、モダンな機能も組み合わせ、古典的な美しさと、現代の要件を両立させています。

アバウトヴィンテージのモデルには、特定の年数がつけられています。これは、時計の歴史上、重要なモデルに敬意を表しています。

品質

日本製やスイス製のムーブメント、サファイアクリスタルなど、高品質な素材を使用しています。

価格

アバウトヴィンテージの設立理念は「金庫で保管される程の価値のある腕時計を良心的な価格で制作する」です。

多くのモデルが4万～6万円程となっています。

アバウトヴィンテージの特徴

アバウトヴィンテージの腕時計は、高級感がありながらも、お手頃な価格であることが特徴です。それには、製造工程の工夫があります。

デザイン

アバウトヴィンテージは、デンマークの時計ブランドです。

北欧らしい、ミニマルで洗練されたデザインが特徴です。

素材

時計の心臓部であるムーブメントには、日本やスイス製の、信頼性の高い部品が使われています。

• MIYOTA（シチズングループ）
• SII（セイコーグループ）
• TMI（セイコーグループ）
• RONDA（スイス）
• STP（スイス）

また、コーティングされたサファイアガラスや、イタリア製の革ベルトなど、高品質な素材が使用されています。

組み立て

高品質な素材を使用しながら、低価格に抑えることができるのは、中国で組み立てられているからとされています。

デザインはデンマーク、ムーブメントは日本とスイス、組み立ては中国で行うことによって、高級感、高品質、低価格を成立させています。

アバウトヴィンテージの人気モデル

アバウトヴィンテージの時計には、モデル名として4桁の数がつけられています。これは時計の歴史上、重要な技術革新や、象徴的なモデルが発表された年を表しており、そこからインスピレーションを得たデザインとなっています。

アバウトヴィンテージのモデルを説明することは、時計の歴史を説明することにもなるので、年代順に並べてご紹介します。

1815 CHRONOGRAPH

1815 CHRONOGRAPH STEEL / WHITE

1815年、フランスの時計メーカー「ブレゲ（Brequet）」が、世界で初めてクロノグラフ（ストップウォッチ）機能が発明されました。

アバウトヴィンテージの「1815 CHRONOGRAPH 」は、クロノグラフ機能を持ちながらも、シンプルで高級感あるデザインをしています。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	MIYOTA 6S11（クォーツ）
電池寿命	4年
ベルト	イタリア産本革
防水	5ATM

1820 AUTOMATIC

1820 AUTOMATIC STEEL / TWO TONED

1820年、イギリスの時計職人トーマス・プレスト（Thomas Prest）が、世界で初めて自動巻き機構の特許を登録します。

また、アバウトヴィンテージの最初のオフィスの郵便番号が「1820」であったことから、モデル名として採用したとのことです。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	SII NH35A（機械式）
パワーリザーブ	40時間
ベルト	イタリア産本革
防水	5ATM

1844 CHRONOGRAPH

1844 CHRONOGRAPH STEEL / WHITE

1844年、クロノグラフにリセット機能が搭載され、連続測定が可能になりました。

アバウトヴィンテージの「1844」は、精密さをテーマにしてデザインされています。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	MIYOTA 6S11（クォーツ）
電池寿命	4年
ベルト	イタリア産本革
防水	5ATM

1926 AT'SEA

1926 AT'SEA STEEL / BLACK

1926年、ロレックスが世界初の防水腕時計「オイスター」を発表しました。いわゆるダイバーズウォッチの元祖です。

アバウトヴィンテージは、自社初のダイバーズウォッチのモデル名として、この歴史的な「1926」を採用しました。

スイープセコンドとは、秒針が1秒ごとにカチッカチッと動くのではなく、スムーズに回っていく機構のことです。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	TMI VH31（クォーツ、スイープセコンド）
電池寿命	2年
防水	20ATM / 200m

1934 TELECHRON

1934 TELECHRON STEEL / OFF WHITE & BLACK

1934年、クロノグラフの2つ目のボタンが開発され、ストップウォッチがより便利になったとされています。

アバウトヴィンテージの「1934」には、日付機能・ストップウォッチ機能の他に、「テレメーター」機能が備わっています。

テレメーターとは、音と光で距離を測る機能です。日常生活で使う状況は「雷」くらいでしょうか。なぜ腕時計にテレメーター機能がついているかと言うと、腕時計は第一次世界大戦の時に普及したという経緯があり、着弾点までの距離を測るのに必要だったためです。

「1934 TELECHRON」は、そんなレトロな機能も詰めつつ、クラシカルでヴィンテージ感のあるデザインが特徴です。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	MIYOTA 6S21-00Z（クォーツ）
電池寿命	3年
ベルト	イタリア製スエード素材
防水	5ATM

1960 RACING CHRONOGRAPH

1960 RACING CHRONOGRAPH STEEL / OFF WHITE & BLACK

「1960」は特定の年というより、1960年代のレーシングブームを指しています。モーターレースと時計は、密接な関係があります。またタグ・ホイヤーが創業100周年を記念して、ストップウォッチのモデルを一新した年でもあります。

アバウトヴィンテージの「1960 RACING CHRONOGRAPH」は、タキメーターを含めたクロノグラフ機能が搭載されています。タキメーターとは、距離と時間から、平均速度を求める機能のことです。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	MIYOTA 6S20（クォーツ）
電池寿命	4年
防水	10ATM

1964 HORIZON QUARTZ

1964 HORIZON QUARTZ STEEL / DUSTY BLUE SUNRAY

1964年は、東京オリンピックが開催された年です。ここでセイコーの時計が公式時計として採用され、日本の時計産業が躍進するきっかけとなりました。

アバウトヴィンテージの「1964 HORIZON QUARTZ」は、そんな日本をイメージしたデザインとなっています。

また、売上の一部が、ユニセフ（国連児童基金）に自動的に寄付されます。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	TMI VH31（クォーツ、スイープセコンド）
電池寿命	2年
ベルト	イタリア産本革
防水	10ATM

1969 VINTAGE

1969 VINTAGE STEEL / WHITE

1969年は、セイコーが世界初のクォーツ式腕時計を発表した年です。

アバウトヴィンテージの「1969 VINTAGE」は、ユニセックスで、洗練されたデザインとなっています。

ケース	316Lステンレス
ガラス	ドーム型サファイアガラス
ムーブメント	RONDA 763（クォーツ）
電池寿命	3年
ベルト	イタリア産本革
防水	3ATM

1971 AUTOMATIC SWISS MADE

1971 AUTOMATIC SWISS MADE STEEL / WHITE

1971年は、「SWISS MADE（製造コストの60%以上がスイス製、等の条件）」が商標登録された年です。

アバウトヴィンテージの「1971 AUTOMATIC SWISS MADE」は、スイス製時計に敬意を表したデザインで、1971本のみ生産された限定モデルです。

ケース	316Lステンレス
ガラス	フラットサファイアガラス
ムーブメント	STP 1-11（機械式）
パワーリザーブ	44時間
ベルト	イタリア産本革
防水	10ATM

アバウトヴィンテージに機械式モデルはある？

アバウトヴィンテージは、クォーツ式と機械式の両方を作っています。

1820、1926（AUTOMATIC）、1971は機械式です。

アバウトヴィンテージの店舗

日本では、東京の代官山と、神戸の元町の、2つのセレクトショップに置かれています。

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WEBO HOUSE

世界的には、日本を含めて64店舗あります。

基本的には、オンラインストアを中心として展開されています。

アバウトヴィンテージの時計を修理するには？

アバウトヴィンテージの時計を購入する際に注意が必要なのが、修理についてです。

アバウトヴィンテージを取り扱っている実店舗は、日本に2店舗しかありませんし、両方とも時計専門店ではなく、セレクトショップです。

2年間の保証期間がついていますので、初期不良や故障については対応してもらえます。保証期間が切れていたり、利用者の過失による故障の場合は、自分で時計修理店に依頼する必要があります。

オーバーホールについても同様です。アバウトヴィンテージ公式としてはオーバーホールを受け付けていないので、どこかの業者に依頼する必要があります。

そんな日本ではマイナーな時計メーカーのメンテナンスを、受け付けてくれる店舗があるのかということですが、おそらく大丈夫です。

アバウトヴィンテージで使われているムーブメントは、日本の「SII」「TMI」「MIYOTA」、スイスの「RONDA」「STP」と、有名所が使われています。

部品の取り寄せは必要になるかもしれませんが、修理自体は可能と思われます。心配であれば、購入前に確認しておくとよいでしょう。

アバウトヴィンテージの評判と、向いている人

アバウトヴィンテージの評価と、購入する年齢層、向いている人・向いていない人について解説いたします。

アバウトヴィンテージの年齢層は？ 40代向け？

アバウトヴィンテージの時計は、シンプルで洗練されたデザインと、手頃な価格帯が特徴です。

そのため、20代後半から30代の若い世代に特に支持されています。高級時計に興味がある方へのエントリーモデルとしての面もあります。

日本では最近、40代以上の方にも好まれるようになってきています。

アバウトヴィンテージの評判

アバウトヴィンテージの腕時計に対しての、代表的な意見をご紹介します。

ポジティブな意見

• シンプルでエレガントなデザイン
• 素材に高級感がある
• コストパフォマンスが高い
• 各モデルに添えられたストーリー

ネガティブな意見

• 中国での組み立てに不安
• 独自性に欠ける
• ブランドの歴史が浅い
• 知名度が低い

アバウトヴィンテージが向いている人

上記の評判も踏まえて、アバウトヴィンテージの時計が向いている人・向いていない人をご紹介します。

向いている人

• ヴィンテージ感を求める人
• シンプルで洗練されたデザインが好きな人
• 手頃な価格で、高品質な時計を求める人
• 高級時計に興味がある人

向いていない人

• デジタルテクノロジーを求める人
• 派手で目立つデザインが好きな人
• ブランドを重視する人
• 実物を手にとって確認したい人

アバウトヴィンテージとNordgreenの違い

アバウトヴィンテージと同じ、デンマークの時計ブランドとして、Nordgreen があります。アバウトヴィンテージとNordgreeの特徴を比較しました。

項目	アバウトヴィンテージ	Nordgreen
創立	2014年	2017年
コンセプト	良質な腕時計を手頃な価格帯で提供	デンマークらしいデザインと社会貢献
価格帯	4万～6万円	2万～4万円
ムーブメント	クォーツ式と機械式の両方	クォーツ式のみ
機能	シンプルから高機能まで	シンプル
店舗	日本では2店舗のみ	日本では百貨店等を中心に160店舗

まとめ アバウトヴィンテージの評判は？

記事の内容をまとめます。

• アバウトヴィンテージは、2014年に、デンマークのコペンハーゲンで創立された時計メーカー
• アバウトヴィンテージは、ヴィンテージ感がありつつ、北欧ミニマルなデザインが特徴
• アバウトヴィンテージの時計は、日本またはスイス製のムーブメントを搭載している
• アバウトヴィンテージは、高品質な素材を使用しつつ、手に入りやすい価格帯を実現している
• アバウトヴィンテージのモデル名には、時計の歴史上、象徴的な年数がつけられている
• アバウトヴィンテージの実店舗は、日本にはほとんどないので、オンライン購入が基本となる
• アバウトヴィンテージの時計の修理は、公式ストアではなく、時計修理店へ依頼する必要がある
• アバウトヴィンテージの時計は、高級時計に興味があるが、低価格を求めている方に最適